4年生 盲導犬について知ろう
公益財団法人 日本盲導犬協会さまにご協力いただきまして、盲導犬についての授業を行いました。実際に盲導犬と生活されている方(ユーザー)も来てくださり、目が見えにくい人の立場からたくさんのことを教えていただきました。
目が見えにくい人/まったく見えない人は、見えづらさや見えなくなった理由がそれぞれ違います。視力が低下していてメガネをかけても見えづらい人もいれば、まったく見えなくて支援が必要な人もいます。生活の中で、白杖を使って歩いている人や盲導犬と一緒に歩いている人を見かけたことがある人もいるでしょう。今回、来ていただいたユーザーは、盲導犬であるG号(仮名)と数年前より生活を共にしているそうです。
実際に、盲導犬と歩く姿を見せてくれました。ユーザーが優しく「シット」「ダウン」と話しかけると、G号はその通りに静かに動いていました。歩くときは、ユーザーを先導するように堂々と歩きます。よくよく見ると、しっぽを左右に大きくふって楽しそう。また、この授業中、長い時間を伏せて待っていました。えらいです。
「私は、だんだんと目が見えづらくなって、盲導犬と生活するようになりました。大変なこともありますが、できなくなることを考えるより、好きな犬と24時間一緒に生活できる喜びを味わっています。時にG号と迷子になることもあるけれど、それも楽しい思い出にして、成功も失敗も楽しんでいます」と語るユーザーさんの言葉が印象的でした。
また、協会の方より盲導犬の訓練や周りの人ができる支援についても教えてくださいました。盲導犬は、できることとできないことがあります。ユーザーが安全に動けるように障害物をよける・曲がり角や段差を教えることはできますが、信号の色を見分けたり、ユーザーを初めての場所に連れていったりすることはできません。そんなときには、やはり周りの人のサポートが大切だそうです。動かずに止まっていたら「何か困っていますか」と声をかけたり、挨拶をしたりなどのお手伝いができると良いですね。ただし、盲導犬に声をかけると気が散って困ってしまうことがあるそうです。わたしたちができるサポートを考えていきましょう。
4年生の感想です。
「私は、目が見えにくくて困ることはない生活をしています。今回、目が見えにくい人の話を聞いて、駅を利用したり、歩道を歩いたりすることについて、私たちと感じ方がまったく違うということが分かりました。盲導犬もがんばっていますが、盲導犬を育てたり、訓練したりする人たちの努力も分かりました」
当事者のお話を聞くことができる貴重な機会。みなさん、ありがとうございました。