6年生 修学旅行 vol.3 (2015年度)

2015年6月10日

 一日目の最後は蔵王堂です。明日香村から南に50分くらいバスで移動すると吉野の地域です。

 霧に包まれた坂を上がっていくと金峯山寺(きんぷせんじ)があります。

 金峯山寺の蔵王堂は吉野山のシンボルとして知られています。また、東大寺の大仏殿に次ぐ、日本でも有数の大きさを誇る木造の建物でもあります。そこに上がってお話を聞くことができました。

 しっかり挨拶をすることが大切と話されると、子どもたちはあらためて襟を正して話を聞き始めました。「修験道というのは、自分だけよくなったらいいというのではだめ。みんなで一緒に努力することが大切。人のためになることを一つずつやりましょう。人の気持ちを思いやることを大切にすること。」という話をしてくださいました。「あらためて友達を大切にすることは大事だと思った。」と子どもたちは感想をもったようです。

 最後に「ホラ貝」を鳴らしてくださいました。自分の行いを振り返ってみようということで、音がなっている間、みな神妙に自分自身を振り返っていました。

 「柱が全部自然の木の皮をむいたものだそうです。すごいと思いました。」「168本の木をつかっていることがわかった。」「ほら貝は2キロメートル先まで聞こえると聞いて驚いた。」また、日本で二番目に古い建築物に「すごい!」と感想をもったようです。

 それから、すぐ近くの竹林院に到着です。一日目の夜は、吉野にある竹林院で過ごしました。聖徳太子が創建した寺院としてはじまり、庭園として千利休によってつくらてたとされる群芳園をもつなど、由緒ある宿坊です。近代的な新しいホテルというわけではありませんが、吉野の雰囲気を感じる宿舎です。

 宿舎に到着してからは、荷物の整理をしたり、ゆったりと休憩をとったりしました。部屋長の子どもたちが集まって話し合いをして、部屋で落ち着いて過ごすようにすることを確認していました。夕食では、利休が振舞ったという食事にならった利休鍋をみんなでおいしく食べました。また、窓の外に美しい夕焼けを見ることができました。

 それから就寝。朝は、庭を散歩して気分をリフレッシュし、宿舎を出発しました。