公開研究会 3年生国語「飴だま」
先週の土曜日(2012/11/10)に公開研究会が行われ、3つの研究授業が行われました。ここでは3年生の国語の授業を紹介します。
湘南学園小学校では”にっぽんご”(明星学園・国語部著、むぎ書房)をもとにして、文学を日本語文法を学びながら読みとくことを目指して現在、研究しています。
今の3年生の子どもたちは1年生の頃に「でんでんむしのかなしみ」、2年生の頃に「かたつむりのうた」と新美南吉の作品に親しんできました。今回も新美南吉の作品の中から「飴だま」を選び、文法を利用するとともに、動作化を生かした読み取りを目指します。「飴だま」は光村図書の5年生の教科書で取り上げられていますが、中学年の子どもたちが読んでも楽しめ、学ぶことがたくさんある教材です。
研究授業では「飴だま」のハイライトである、さむらいが刀を抜いてから飴だまを2つにわって、子どもたちに渡す場面を学習しました。さむらいの人間味のある行動から、母親の心情の変化に寄り添うように読むことを目指しました。
実際の授業では、教師の問いに子どもたちがテンポよく答えながら本文を読み進めていきました。もっとも緊張が高まる瞬間である、さむらいが刀ふり上げるイメージを広げます。子どもたちにも、緊張が感じられました。
また飴だまをさむらいに渡す母親の手の差し出し方などを実際に子どもたちが演じて、より物語を想像できるようにはたらきかけたりもしました。母親の心情について、緊張をハートマークで示すことで理解しやすくするといった工夫も行いました。
分科会では、授業であつかった文法事項を確認したり、それらがどのように読み取りにつながるのかなどが話し合われました。また子ども達と教師とのやりとりによって、場面の具体的なイメージが子ども達の中でふくらんでいるようすなども話題に出ました。
文法事項をおさえることによって読みが深まるということにあらためて学ぶことができました。ありがとうございました。
(作成:広報担当)
教師と子どものつながり、子どもと子どものつながりが、しっとりと渦を巻くように授業が進めばいいと考えていました。内容に関しては、日本語文法の取り上げ方などたくさんの課題をいただきました。それを子どもたちのために、進んで取り組んでいきたいと思います。何より、教室の中に私の小学6年生の時の恩師がいて、教育実習にきた本校の卒業生がいて、そしてみさき組の子がいて、とても温かで幸せな一日でした。