2016 4年生 山の学校 No.3
大変だった登りも稜線まででると、なだらかな坂になりました。道の途中では、樹木の合間に富士山がとてもきれいに見えます。子どもたちからは、「わ~!」「お~!」と感嘆の声があがりました。登ってきた甲斐がありますね。
ゴールは、三湖台。紅葉台の眺めは素晴らしいものですが、さらに登り続けます。疲れも溜まって足が重たくなってくる頃。それでも、ゴール目指してがんばる子どもたちです。ガイドさんは、子どもたちの様子を見ながら、小休止、中休止と的確に休憩を取ってくれました。「疲れた~」の声も上がりますが、グループでお互いに声を掛け合い、進みます。
そして、ゴール。1時間45分ほどの行程でした。全員ゴールすることができました。良かった。
子どもたちを迎えた三湖台の景色。前面に青木ヶ原樹海、背面に富士山と、とても感動的なものでした。子どもたちは、これまでの疲れも忘れて大喜びです。自分の足で登ってきたという達成感も感じての満足げな表情でした。
ここで昼食です。13時30分の遅い昼食でしたが、いつもよりも美味しく感じられたことでしょう。それから、富士山と青木ヶ原樹海について、ガイドさんから話を聞きました。
「正面に見える平らなところは、溶岩が流れた跡です。形から、右側のところまで流れたことがわかりますよ。そして、溶岩の固まった岩が下にあるため、樹海には川がありません」
子どもたちは、樹海を見下ろし、「本当だ!川が確かにないよ」と漏らしていました。
「溶岩が固まった岩には小さな穴がたくさん開いているね。富士山や樹海に降った雨は、その中に入っていってしまうんだよ。河口湖と西湖は、見えないところでつながっているようで水位が高くなるときは、同じように高くなり、水位が低くなるときは、同じように低くなるのです。また、富士山に降った雨は、どこにいくかわかっていないところもあります」
眼下に広がる樹海の前で、興味深い話をたくさんしてくれました。
十分に満喫した後で、帰り道。登ってきた道を降りていきます。一般的に登山では、登りよりも下りの方が危ないと言われます。足元に注意しながら、一歩ずつ着実におりてきました。沢になって崩れているような場所を抜けるなど、危ない場面もありましたが、ガイドさんや先生たちの話をよく聞いて、歩くことができました。
バス停に到着すると、
「やったー!」「帰ってきたー!」
と、声をあげていました。
「疲れたけど山頂からの景色がきれいでした。右側に西湖が見えて、左側には富士山が見えました」
「へとへとになったけど、きれいな景色が見える頂上まで行けてよかったです。もう一回登ってみたいなと思いました」
「山を登るのに急な坂で大変でした。だけど、頂上につくと、山や湖の景色が見れて良かったなと思いました」
「三湖台までは、すごく大変だった。そこからは、すごくきれいな樹海と西湖が見えた」
子どもたちは、興奮気味に語ってくれました。
それから、宿舎である、足和田ホテルに到着。一日目の夜を迎えました。