エコスクール 石けんづくり2016

2016年7月21日

毎年恒例の石けんづくり。
今年はたくさんの参加者が集まりました。
 
この石けんづくりは、ただの石けんづくりではありません。有害な化学物質が入っていない、体と自然にやさしい“エコ石けん(以下石けん)”をつくります。
 
エコスクール委員会を中心とした4~6年生で行われ、講師の先生に藤沢市石けん推進協議会の手塚先生をお招きしました。

前半は、合成洗剤のリスクについて学習。合成洗剤と石けんを比較した実験映像では、アジの泳ぐ水槽の中に合成洗剤を入れた場合は、3分も経たないうちにアジが息絶えてしまいましたが、石けんを入れた方では、石けんカスを食べながらも元気に泳ぎ続ける姿が見られました。石けんのカスは家畜のエサと同じような成分であるため、食べても無害だそうです。

一方、合成洗剤の構成成分は細胞を破壊する「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」などの化学物質が含まれているため、えら呼吸する細胞をはじめ、魚の細胞が次々と壊されてしまうのです。
 
また、市販の歯磨き粉で歯を磨いた後にジュースを飲むとどんな味がするのかについても確認しました。口の中に歯磨き粉の成分の化学物質が付着し、味蕾を破壊するため、本来の味を感じることができなくなることを体験しました。
 
洗浄剤に含まれる「蛍光増白剤」「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」など、自分たちの生活と身近な話題から、合成洗剤の恐ろしさを知るとともに、自分たちの身の安全についても考える機会となったのではないでしょうか。


後半は「石けんづくり」の時間です。
作り方はとてもシンプル。

①一斗缶の中に苛性ソーダを入れる
②水を入れる
③油を入れる
④かきまわして混ぜる
⑤発砲スチロールに入れる

以上の工程を5グループに分かれて作業しました。
 

まず、苛性ソーダを入れていきます。
苛性ソーダは劇薬なので取扱い注意。慎重に入れていきます。

苛性ソーダを入れたら、水を入れ、油を入れます。
はねないようにゆっくり丁寧に。

ここからかき混ぜていきます。はねないようにゆっくりと、それでいて力強く混ぜることが大切です。
1グループ8人程度で構成しているので、順番に交替しながら。

子どもにとっては、これが結構大変な作業です。
15分もかからずに出来上がったグループもあれば、30分以上かき混ぜていたグループも。

液体が固まってきて、線が描けるような固さになったらOK!
発砲スチロールの箱に入れて今日の作業は終了です!



約1ヶ月間、発泡スチロールの箱で寝かせます。夏休み明けの9月には石けんが出来上がっていることでしょう。完成が待ち遠しいです。
 
最後に、今日の感想を書いたら、石けんのプレゼントを受け取って解散です。
みんなよくがんばりました!

この日作った石けんは10月2日(日)に行われるPTAバザーにて販売いたします。早めに売り切れてしまうので、ご興味のある方はお早めに会場でお買い求めください。
 

今回の石けん作りを終えた後の子どもたちの感想の一部をご紹介します。

◆とっても楽しかったです。家に帰ったらお父さんやお母さんに石けんのことを教えてあげたいです。

◆今日、わかったことは、合成せっけんはあぶない!!ということです。今日もらったはみがきこを毎日つかいます!

◆安全なせっけんをつくってたのしかった。ふだん使ってるはみがきこもキケンかも!

◆今日は石けんの作り方がわかってよかった。それと楽しかった。石けんは人の手もきれいにするけど、自然もきれいにすることがわかった。