5年生 雪の学校レポート5(2012年度)

2013年1月25日

 民泊中には緊急の連絡が入りませんでしたので、みんな無事にすごしているようでした。

 最終日の天気予報では吹雪が予想されていましたので、どうなるか心配していました。はたして明け方に窓を開けてみると、予想通りに雪がたくさん降っていました。振り返ってみると3日間ほとんど晴れていましたし、道路も除雪されていたので移動などで困るということはありませんでした。しかしこのような降り方をみると、生活する大変さをあらためて感じさせられます。


 それぞれのご家庭で朝食を食べた後、所定の時刻に合うよう、2か所に集まりました。それぞれで民泊を受け入れてくださった方々とのお別れ会を行いました。

 お別れ会では、子どもたちからのお別れのメッセージとともに歌のプレゼントがありました。松之山地区でのお別れ会では、子どもたちが「ふるさと」と「翼をください」の2曲を歌うと、涙を浮かべる方もおられました。子どもたちも涙を流したり、普段は見せないような悲しい表情をしている子がいたりと、別れを惜しんでいるようでした。

 また受け入れてくださった方々からは、「十日町を第2のふるさとと思ってもらえたら嬉しい。また遊びにきてほしい。」という言葉もありました。

 民泊先では聞くところによると、雪だるま作り、かまくら作りやそり遊びなどでたくさん遊んできたようです。中には「とても夢中になって遊んでいました。根気がある子どもたちですね。」と感想を話す方もいらっしゃいました。




 お別れ会後に、発送をするための荷物の受け渡しを行い、”まつだい農舞台”と”郷土資料館”に見学に行きました。雪の影響で民泊先から集合するまでに時間がかかったこともあり、見学時間がとても短くなってしまいました。その中でも、施設のスタッフの方があたたかく説明をしてくださり、見て回ることができました。

 郷土資料館は旧家を移転した建物です。一枚板の大きくて太いケヤキの梁がとても貴重なものということで(数千万円の価値があるそうです!)、みんなで触ってきました。

 その後、閉村式を行いました。これで十日町での活動が一区切り終了したということになります。




 帰り道は雪と強い風の影響で、ほくほく線の運行が不安定という理由から、途中バスを利用して越後湯沢駅まで向かい、予定通りの新幹線で東京に到着しました。そして、それぞれ自宅へ向かいました。

 4日間、子どもたちはとても充実した時間を過ごせたように思います。雪でたくさん遊ぶことからはじまり、最終日の雪と強い風の中を移動することまで含めて、今回の雪の学校で得た体験はどれも貴重なものになったことでしょう。学校の友達と一緒じゃないとできないこと、新潟県十日町でしかできないこと。このような体験は、子どもたちの成長に資することができるはずです。そして豊かな学力として子どもたちの中で総合的に花開き、これからのそれぞれの人生の力となるように、と願っています。4日間を通して子どもたちは少しずつ変化を見せてくれました。さらに今後の大きな成長としてあらわれてくることを楽しみにしています。