5年生「雪の学校」NO.4(2016年度)

2017年1月23日

2日目の朝、外を覗いてみると穏やかな天気を予感させました。彼方に見える白く染まった稜線の重なりは、湘南にはない静寂を感じさせます。子どもたちは朝の仕度をして、朝食を食べました。食事係がいただきますの挨拶を担当したり、片付けは自分たちでお皿を重ねるところまでしたりします。

さて、この日の活動は2つのグループに分かれて行います。1つ目の活動が「わら細工体験」で、もう1つが「スノーシュー体験」です。この記事では、「わら細工体験」を紹介します。

「わら細工体験」では十日町のおじいちゃんおばあちゃんから、わら草履の作り方の手ほどきを受けました。おじいちゃんおばあちゃんたちは、毎年の様に教えてくださり、引率教員にとっては顔なじみです。子ども達へのレクチャーもとても洗練され、わかりやすく教えてくださります。

一生懸命におじいちゃんが説明してくれる姿を、子どもたちは真剣なまなざしで見つめていました。親指に縄をかけて編んだわらを手前に引っ張るおばあちゃんの力強さに驚いていました。はなおの部分は難しいので手伝ってもらいましたが、仕上げのハサミで形を整える作業を含めて、ほぼ自分の手で草履を完成させました。

子どもたちは、普段触る機会のない“わら”を前に、四苦八苦していましたが、優しい十日町の方々のおかげで無事に完成させることができました。

わら草履は、形が不揃いであったり、足のサイズに合っていなかったりします。それでも、子どもたちは嬉しそうに足に履いていました。

「家で履いてみたいな」とある子が呟くと、「部屋の中をわらで汚してしまうから、おうちの人に怒られるのでは」とおじいさん。それでも「大事にしたいから、草履の下に台紙を貼ってみるよ」と答えていました。

大切な記念の品になりましたね。

 
 
*掲載している写真ですが引率の役割分担の都合により、クラスやグループに偏りがあります。ご了承ください。