5年生 稲刈り ~収穫の喜び~

2018年10月14日

5年生は、稲刈りに相原農場まで行ってきました。1学期に田植えをし、草取りを行った田んぼに三度目のお出かけです。田んぼは、倉見駅から徒歩20分ほど。目の前に広がる稲田は、黄金色ってこの色だと思わせてくれるものでした。

稲作の学習は、米づくりを実際に体験し農家の方のお話を聞きながら、「日本のこれからの食料生産はどうあるべきか」「自分たちがすべきことは何か」について考え、意見を持つことがねらいです。

相原さんは言います。
「これから田んぼに入っていくけど、田んぼも農家のみなさんが働く場所。そのような場所での作業だから真剣にやってほしい。また、今回の作業は、前回と同じく農業の実習生の方も手伝ってくれる。彼らは、農家で生まれたわけでもない、自分の土地をもっているわけでもない。でも自分たちが食べるものを自分たちの手で育てたいという気持ちをもって学んでくれている。力を合わせてしっかりと収穫しよう」

相原さんから鎌の使い方や稲のまとめ方を聞き作業をスタート。稲刈りは、稲を刈る人、束を渡す人、束を結う人の3人1組で行いました。はじめての作業でとまどう場面も見られましたが、新鮮な感覚で新たな体験を楽しんでもいました。「ザクッザクッ」という音に心地よさを覚える子もいました。


作業の途中、突然、相原さんが作業を止めさせました。
「よく足元を見てほしい。刈穂が落ちていないか。それを踏んづけてしまっていないか。これまで一生懸命に育ててきた稲だから大切にしてほしい。そのような気持ちが大事」

子どもたちは、気を引き締めて作業をすすめました。田んぼでは秋らしい光景も見られました。カエル、イナゴ、バッタ、コオロギなど、田んぼの生き物をたくさん発見しました。太陽の下、自然を肌で感じながらの体験は気持ちのよいものです。子どもたちの笑顔がそれを物語っています。田一枚分をあっという間に刈り取りました。落ちていた稲穂も丁寧に拾い集め、はざがけも終了。


食事後に、みんなで御神楽を踊りました。収穫を喜ぶとともに、自然環境への感謝の気持ちを表すものとなりました。

はざがけは、ざっと二週間。それから脱穀、精米と作業を行って、ついに白米となります。食べるのが楽しみですね。