80周年オペレッタ公演

2013年11月16日

今回の80周年記念行事として小学生によるオペレッタの公演が行われました。この日のために、3年生から6年生までの有志を募り、オペレッタのチームが結成され、練習を積み重ねてきました。

演目は「もも・はな・かぐ・さか物語」(台本:東龍男 作曲:青島広志)です。

本番、多くのお客様の拍手に迎えられオペレッタがスタートしました。

物語は一人の小学生が、桃太郎、花咲かじいさん、かぐや姫などのおとぎ話しの登場人物と突然出会うところから始まります。主人公の勇樹はテレビゲームが好きな現代の小学生ですが、孤独な悩みを抱えています。桃太郎や花咲かじいさんはそんな勇樹に「夢と希望」の大切さを説きますが、勇樹は「古くせえ」と聞き入れません。それどころか「闇の人物」たちが勇樹を悪の世界に引きずり込もうとします。おとぎ話のヒーロー達は、「闇」の世界の住人達に立ち向かいます。そして勇樹を最後に救ったのは…。

主人公の勇樹はダブルキャスト。物語がはじまって主人公がソロパートを歌い始めたとき、フロアはその素晴らしい歌声に聞き入りました。

物語の案内人は妖精達。可愛らしい歌と表情で語ってくれました。また多くの場面でオペレッタを支えるコーラス隊。安定したハーモニーで物語を彩ります。

主人公を支えようとするのは、花咲かじいさんと桃太郎とかぐや姫。それぞれが役になりきるとともに、個性をいかんなく発揮してくれました。

主人公の孤独を攻撃する闇の支配者と黒服の人物たち。ヒールとして存在感十分に、夢や希望と対決してくれました。

そして、主人公を支えるお母さん。もう一人の主人公役とともに、物語のクライマックスを熱演してくれました。

「夢と希望」と「闇」の対決。子どもたちがもっとも力を入れたポイントです。迫力ある歌の応酬。会場中のあつい視線が注がれていることを強く感じました。光と影の対決という主題は、古今東西さまざまな形で語られ続けてきたものです。このオペレッタにおいても、その大切なテーマを、子どもたちなりに一生懸命に表現しました。そして、傘を広げて去る二人の後ろ姿に、感動した方も多かったと思います。

ご参観いただいたみなさまに、歌声と演技、そしてメッセージを届けることができたと思います。参加した子どもたちも、やり遂げた達成感と喜びで一杯でした。練習は順調に進んだわけではありません。さまざま問題がありながらも、一生懸命に子どもたちと教師と一丸になって取り組んできました。また舞台設備や衣装など裏方の仕事も、それぞれの準備を重ねて今日を迎えました。

それらの成果として立派な公演ができ本当に良かったです。ご参観いただきありがとうございました。