5年生「雪の学校」NO.7(2019年度)
最終日、朝食を食べてから集合します。松代地区、松之山地区、中里地区と大きく3つの地区に民泊にでかけています。お別れ会も、3つの会場に分かれ、行われます。担任や引率の教員は、一足早く集合場所に集まって子どもたちを待ちました。
子どもたちは、集合場所へ明るい表情で帰ってきました。充実した時間を過ごすことができたのでしょう。また、民泊先の方々との関係も、ずいぶん深いものになったようです。集合場所へ送ってくださった車から降りてくるときの子どもたちの表情。各家庭の前にバスのお迎えがくる際の別れの言葉。距離が近くなった分、寂しさは一層感じたはずです。
お別れ会では、一泊という短い時間でしたが、一緒に過ごしてくださった皆さんへ心からのお礼を伝えます。
「今回は、泊めていただき、ありがとうございました。私は、ちょっとした心配性なので、来る前は心配していたのですが、来てみると、すごくあたたかい方で、安心しました。
私たちのために作ってくれたゼリーやご飯が、すっごく美味しくて、たくさん食べたくなりました。一緒にカードゲームをやったり、たくさんお話をしたりして、すごく楽しかったです。
おばあちゃんやおじいちゃんも優しくて、今まで入っていた気合いがぬけていきました。ごはんのあとのデザートや、出してくれたおかしが、すごくうれしかったです。
私はここで出会った新潟の方々や、ルームメイトが第二の家族のように思えました。この一泊二日は、かけがえのない一生に一度の大切な時間だと思います。本当にありがとうございました。」
代表の子どもより、正直な思いが話されました。それに応えるよう民泊先の方々より、言葉をいただきました。
「今年は、雪が少なくてとても心配していました。かまくら作りや雪遊びが、いつものようにできないからです。だけど、みなさんは工夫して遊んだり、田舎の人がやったことのないような遊び方をしたりして、すごいなと思いました。
今年の雪は、記念すべきものです。普段なら、家の一回の窓が隠れてしまうくらい雪が積もります。遅くても正月過ぎから積り始め、多い時には4メートルも積ります。これだけ雪が少ないのは、驚きです。私にとって記憶に残るような年に皆さんと過ごしたことは、忘れないでしょう。
ここにまた遊びに来てください。夏もステキな場所ですよ。」
あたたかみのある声で静かに語られました。そして、優しい表情。十日町の方々のあたたかさに感動するとともに、言葉にできないくらいの感謝の気持ちを持ちました。そして、子どもたちからも合唱のプレゼント。唱歌「ふるさと」と竹内まりあ「いのちの歌」
「この星の片隅で めぐり会えた奇跡は どんな宝石よりも たいせつな宝物」
普段出会うことのないような他者との出会い。子どもたちは、学んだことでしょう。今回の出会いの喜びを胸に留め、自分自身は何ができるか、少しずつ考えていってほしいと思います。