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防災対策

 2011年3月11日に起きた「東日本大震災」は、学園にも防災対策強化を強く迫ることになりました。
 大震災前の中高の防災対策は、はっきり言って十分なものではありませんでした。避難訓練は年に1回実施していたものの、大震災とその影響による巨大津波といったことは想定になく、非常備品の備えも不十分なままでした。しかし、この東日本大震災を境に、地震と津波の脅威からいかに生徒、教職員の生命を守っていくのかが学校としての最重要課題であることを再認識することになりました。確かに、中高の校舎は震度6.5強の地震に耐えられる構造設計になっていますし、慶長の大地震のあとの津波と同規模の津波が襲ったとしても、海岸から1.2km離れた学園まで津波は届くことはない(神奈川県の試算)と言われますが、「想定」を当てにすることなく、必要な対策を講じてきています。また、湘南学園は藤沢市から災害時の避難施設に指定されていることから、市や地域とも協力して防災対策を行っています。
 
1.効果的な避難訓練の実施
 湘南学園中高の校舎は海抜7~8mの高さに4つの建物が繋がった形です。各エリアの屋上まで昇れば約20mの高さとなります。従って、中高の津波警報発令時の避難は、最上階または屋上への避難となります。大震災の後は毎年、「授業中の地震と津波に対応した最上階への避難訓練」、「休み時間中の地震や津波に対応した近くの校舎屋上への避難訓練」、「全校集会からの屋上への避難」等、様々な想定の下に避難訓練を実施してきています。ここ2年間は、幼稚園から高校までの全学避難訓練を実施し、中高生が幼稚園児の避難誘導を手助けすることもしてきました。
 登下校時の生徒個々の避難についても、各ご家庭より「登下校シート」をご提出していただき、登下校のルートを確認するとともに、大震災が起こったときに1人1人の生徒がどのように行動するかを報告してもらっています。

震災対応・避難について説明します

机の下に身をかくす生徒の様子

避難先の屋上での様子①

避難先の屋上での様子②

 
2.非常備品の充実について
 非常時に備えた備品の充実という点では、PTAのほうからの大きなご協力も頂いてすすめています。現在では、非常食、飲料水、毛布といった最低限の備品だけではなく、携帯トイレ、LED懐中電灯、さらには自家発電機や災害用照明も備えています。中高独自にも、無線機や避難グッズを揃え、まさしく「備えあれば憂いなし」の言葉通り、今後とも備品の充実をすすめてまいります。
 
3.防災教育の展開
 大震災を受けて、生徒全体に災害への心構えや対応を繰り返し伝えてきました。中学1年生には入学間もない時期(4月中旬)に防災ガイダンスを行い、湘南学園中高の防災の取り組みへの理解を深めてもらいます。そして、全校生に「大地震による緊急避難マニュアル」を配布しています。
 東日本大震災のあとには、震災時に現地の救援に向かった方のお話や、被災地釜石の方を招いての防災講演会を実施してきました。災害の恐ろしさを知ると同時に、普段からの対応の大切さ、地域や人々のつながりの重要さを学べたのではないかと思います。更に、東北や熊本などの地震被害にあった地域を直接訪ねて、被害の状況を実際に見たり、現地の方から直接お話を伺ったりするという取り組みを旺盛に展開しています。
 地震や津波を防ぐことはできませんが、防災・減災に向け今後とも総力をあげて努力していきます。どうぞご安心下さい。

避難経路の目印

緊急避難マニュアル