校長のご挨拶

吉川校長

 今年度から校長をつとめさせていただきます、吉川謙太郎と申します。
 1995年に社会科(日本史)教諭として湘南学園に入職し、以来30数年間にわたり、湘南学園一筋の教員生活をおくってきました。
 
 私が愛してやまない湘南学園は、「PT共同経営」という稀有な経営形態をとっている、おそらく日本で唯一の学校です。保護者の中から選ばれる理事長や、私のような校長などが、強い力を持って「鶴の一声」で何でも決めてしまうようなことができない仕組みになっています。
 そこで必要になってくるのが「対話」となります。湘南学園は「対話を通じて合意形成を図り、よりよい学校を創っていく」というスタイルを90年以上も継続しているのです。
 そのような仕組みの中で、ある種必然的に、湘南学園全体に自由な雰囲気が醸成されているのだと思っています。
 その自由な雰囲気の中で育まれた人間関係は、おそらく一生涯続いていくことになるのでしょう。それは、生徒間だけでなく、私たち教員と卒業生との関係性にも及びます。私も時々、卒業生と会うことがあるのですが、そんなときは「教員をやっていてよかった!」と心底思います。まさに湘南学園からの贈り物だなとも思っています。
 
 私が「こうありたい」と考えている、湘南学園中高の教育について述べたいと思います。
 湘南学園は、「ESD(持続可能な開発のための教育)の推進拠点」として位置づけられる「ユネスコスクール」です。その上で、「日常のすべてが学びである」という考えのもと「湘南学園ESD」の推進・充実を図り、「自ら学ぶ意欲を持つ生徒」・「持続可能な社会の創り手」を育てていきたいという思いが根本にあります。
 
 さらに、「『自由の相互承認』を学校文化にする」ということを、とても重視しています。人々が、それぞれが自由な存在であるということを認め合うことができれば、究極的には戦争もなくなります。ウクライナやガザやイランなどで、戦争が現実のものとなっている今こそ、大切なことであると思っています。
 
 フェイクニュースなどに惑わされないで自分の頭で考えられる人、平和で持続可能な社会を創っていく人、そして、自分らしく人生を歩んでいける人、そんな人を育てていきたいと思っています。

湘南学園中学校高等学校校長 吉川 謙太郎