第1429回 10月15日 後期始業式

2019年10月18日

湘南学園は2期制になっています。

9月の前期期末試験、10月上旬の学園祭を終えると年度前半の締めくくりとなります。そして、10月15日(火)、後期始業式を迎えることとなりました。年度後半も実りの多い日々を過ごしてほしいと願っています。

(以下は、始業式の内容です。)

 

土曜、日曜、月曜(10月12日~14日)・・・、私たちは、大なり小なりと、この度の台風19号の影響を受けました。相模原や川崎などをはじめ、神奈川県内でもさまざまな地域が被害を受けました。全体を目渡すと、神奈川県のみならず、特に東北地方の被害状況は深刻でした。残念なことに多くの方々が亡くなってしまいました。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。また、被災した方々にはお見舞いを申し上げたいと思います。

 

皆さんもご存知の通り、湘南学園は地域の避難場所になっており、この度は近隣住民300名ほどの方々が本校に避難して来られたのです。それだけ今回の台風は、恐ろしいものだったのだと、改めて振り返っています。

 

ところで、皆さんは、この出来事をどのように振り返っていますか。

「無事でよかった…」で終わっていないでしょうか。

「我が家に被害がなくて何より…」という考えだけでよいのでしょうか。

 

それぞれ、どのような備えをしましたか。しっかりと出来ていたのでしょうか。そういったことを振り返って欲しいのです。

 

日頃から、学校のみならず様々なところで、避難訓練が行われていますね。

皆さんは、避難訓練をどのように考えていますか。皆さんに対して実際に怖い思いをさせるわけにはいきませんから、避難訓練はどこか形式的なもの・・・、実感が伴わないもの・・・、になりがちです。では、どのように考えたら避難訓練は意味のあるものになるのでしょうか。

 

私はこう考えています。避難訓練で大切なのは、想像力です

「これだけ多くの生徒がひとつの階段に殺到したらどうなるだろう…その時自分は、どのように行動すべきなのだろう…」と考える機会にするといいのではないでしょうか。そこが訓練の大切なところなのだと思うのです。備えてください。

 

 

 

一方、この数日を振り返って見ると、素敵なことも結構ありましたね。

特にスポーツ・・・。

ラグビーやバレーなど、日本の選手の活躍もあり、多くの人々が注目しましたね。

 

こうしたスポーツ選手たちの姿を見ながら、「これは素晴らしい!」と思った出来事がありました。

 

ラグビーのワールドカップで、日本を訪れていたカナダチームの選手たちのお話です。彼らは、台風の影響で試合が中止になってしまい、また予選リーグも敗退してしまったのですが、釜石の町が被災したことを知り、支援の行動を起こしたのです。国家を背負って日本まで来たラグビーの選手が、決勝リーグに残ることができず、残念な気持ちでいっぱいであったはずなのです。それにもかかわらず、被災した状況を見て「支援したい」という気持ちを持ってくれたことに感動しました。

 

カナダの選手たちのこうした行動は、先日の前期終業式の場で原先生がお話をしてくださった「野球部部員諸君の行動(地域のごみ拾い)」や「学園祭アーチが作業の途中の段階で風雨に襲われてしまったあとの復旧作業に取り組む学園生の行動」と同じなのだと思います。

「大切だと思うからやってみたい!」

「正しいと思うので始めたい!」

・・・そういう衝動や情熱、信念に支えられて行動を起こすというのは素晴らしいことだと思うのです。AI(人工知能)にはできないことなのだと思いませんか。人間にしかできない価値のある行動なのだと思います。自分で考え、自分の意思で行動を起こしたり、何かに挑戦しようと立ち上がったりするということは良いことなのだと思います。

 

さて、ここである挑戦をした若者を紹介したいと思います。

(ここで、高校2年生の村上君をご紹介しました。)

*村上君は、先日、慶應義塾大学が主催した「未来構想キャンプ」というイベントに参加し、その中の取り組みの中で実施されたワークショップで見事に受賞するという成果を残しました。この経験を振り返り、やってみたいことに挑戦することの大切さを学園の生徒諸君に訴えたのです。彼は、この朝礼の場で1000人を超える全校生徒の前に立ち、「今、身の回りで何か気になっていることはありますか?」「何かやってみたいことがある人はいますか」・・・等々、問答形式の見事なトークを披露してくれました。そして「何かに挑戦するということは素晴らしいことだと思うのでやってみましょう!」とメッセージを送り締めくくりました。立派でしたね。村上君、ありがとう。

 

 

 

朝礼の内容は以上です。

 

人には数値で測れる力と測れない力があるのだと思います。言い換えると、目に見える力と目に見えない力です。きっとどちらも必要な力なのだと思います。ただ、数値で測れない(つまり、目に見えない)力の価値を見つめることは、とても大切なのだと思います。