第702回 中学1年生の総合学習が進行中!

2013年6月21日

 昨日は6校時に、高3以外の全学年の生徒が集まる生徒総会がひらかれました。その前に中学1年生は、1~5校時までを通して第1回体験学習を行いました。今日は中1の総合学習のテーマと目的、おもな活動内容について大まかに説明いたします。

 

 今年度中1のテーマは、「みんな輝く」とされています。主に「ハンディキャップを持つ人びとへの理解を深める」ことを通して、「生命の大切さと一人ひとりがかけがえのない存在であることを自覚する」ことを目指しています。
 「他者との違いを認めて尊重し合うこと」や「自己肯定感を養うこと」を重視し、「社会の課題を発見して自発的に、また仲間と力を合わせて連帯的に行動する姿勢」を育もうとします。そのために読書や講演会で認識を深め、ふだんの授業では経験できない貴重な体験学習に取り組んで、自分の感じたことや考えたことをクラスメイトと話し合い、発表する機会が設けられます。

 

 すでにGW中の課題で、「わたしが生まれたときのこと」、「○○さんに聞きました!わたしのどこが好きですか?」の聴き取り作文をまとめてもらいました。家族や親戚の人たちと改めて貴重な会話ができたことでしょう。
 5月下旬には、“キセキの「いのち」が生まれてきてくれてありがとう”の題で、GWの課題作文の朗読などを行い、指定文献『ちーちゃん』の朗読を聞いて考えました。班ごとに話し合って所定のワークシートにまとめました。

 各クラスから選出された総合学習委員の生徒達は、クラスの意見や感想を学年全体で持ち寄ってまとめ直し、ニュースを発行したりしています。そして昨日の体験学習の運営へ向けた話し合いが重ねられてきました。

 昨日は、グループに分かれて車椅子、視覚、老いについてのハンディキャップ体験を行いました。サブアリーナ・ホール・教室など校内各地に分かれ、この日のために車椅子を40台借用し、アイマスクなどハンディキャップ体験に関わる多数の用具を使用しました。委員の生徒達は率先して指示や呼びかけで頑張り、図書室などの協力も受けました。学年などの先生方と実習生の先生方は総出で要所に分かれて、様々な活動を監視、援助しました。

  この体験学習を受け、そのプログラムでも助言を下さり、毎年中1総合学習でご指導を頂いている、服部一弘氏(NPO法人アミニ理事長)の講演を聴きました。様々な体験学習を総合する重要なお話でした。
 最後にそれぞれ個人が学んだこと感じたことをワークシートに記入し、班ごとで話し合ってまとめて、新聞を作成しています。

 

 これらの学びは、さらに秋に行われる総合学習へとつながっていきます。学年では、毎日行う朝読書も活用し、様々なハンディキャップを題材にした課題図書・推薦図書を示して、それぞれが更に理解を深めていくように指導していきます。そして秋の体験学習、話し合いと発表のまとめへとつなげていく計画です。いずれまた紹介したいと思います。