第1208回 幼稚園訪問実習・第2ラウンドが進行中!

2015年11月17日

今日は、秋の幼稚園訪問実習についてご紹介します。高2の「家庭基礎」の授業の一環で、6月に続いてクラスごとに湘南学園幼稚園へ訪問実習に出かけているところです。幼児との触れ合い体験に関心を深め、幼児の発達に応じた遊びや関わり方を工夫することが期待されています。

対象は年少児(3歳)から年長児(5歳)までまたがります。高2諸君は体操着で出かけます。園児への影響もあるので言葉づかいや行動に十分注意するよう指導されます。「遊んであげる」というより「遊んでもらう」「一緒に遊ぶ」場面であり、「入れて!」と声をかけてもらいます。

訪問実習後にはレポートを提出します。言葉・表情・遊び・動き・身体状況など子どもの様子や、幼稚園施設の様々な工夫、先生が園児に接する姿に注意して、気づいたことをまとめるように指示されています。

 

特に男子がこの訪問実習をどう受けとめているかが気になり、担当する将棋部の部員2人にたずねました。普通の教室授業ではなく、最初は“息ぬき”の気持ちで臨みましたが、思ったよりもずっと楽しい時間だったそうです。

一番の印象は、子どもの“可愛らしさ”や“素直さ”でした。こちらの声かけを真っ直ぐ受けとめてくれ、“お兄ちゃん、お兄ちゃん!”となついてくれる様子が新鮮でした。粘土遊びをする時に、思いもつかない自由なイメージで造形する様子が面白かったとも聞きました。いつも園児の自由な創造力と挑戦を大事に指導される幼稚園の先生方にすぐ伝えたくなるお話でした。

また自分の幼稚園時代も断片的に思い出すことがあったそうです。「お片付けの時間」や「読み聞かせの時間」で、自分はどんな様子だったのか、ふっと浮かんだそうです。今度の実習を通して、全体で遊びながらもやはり1対1で向かい合って笑顔で遊べる時間が一番楽しかったそうです。

 

インタビューして興味深かったのは、先日の高2研修旅行でお世話になった民泊先のことも語られたことでした。二人は同じ東北コースで民泊先も同じでした。8歳と4歳の男の子がいて、普段の家庭の様子も垣間見ることができて、親の大変さを改めて感じたと二人は語っていました。

自分もここまでそれなりに年齢を重ねたことを想い、自分にもこんな時代があって、きっと親に苦労や迷惑をかけただろうと気づいたそうです。
1回目の反省を受けて2回目の今度は、外遊びが主となる中で、もっと子どもに向き合ってあげたい、“たかいたかい!”もしてあげたいと語っていました。

 

湘南学園が「総合学園」の利点を生かして長く続けてきた体験授業です。学園幼稚園の先生方の多大なご協力とサポートを頂いてきて感謝の気持ちにたえません。この訪問実習をこれからも大切に続けていきたいと思います。