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月別 校長通信

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第660回 豪州ノックス校における勇気あるチャレンジ!(1)

2013年4月25日

 本日は、昨年度末にオーストラリア・メルボルン市のノックス校へ、2か月近い留学生活にチャレンジした在校生のことを紹介します。

 
 2月上旬から3月下旬まで、湘南学園と友好協定を結んでいるノックス校へ、今回の留学に出かけたのは、高校男子の2名でした。貴重な話をそれぞれから聞いて紹介したいと思います。

 そのうちの上級生が、神谷達城君です。現在は高3生であり、当時は高2の終わりでした。鉄道研究部の部長であり、いつも人懐こい笑顔が素適な、心優しい好青年です。

 彼は高2の夏休みに、2週間のオーストラリアセミナーに参加したひとりでした。もっと本格的な海外研修に挑戦したいと今回の留学に申し込み、通過したのです。直接に彼の体験談を聞くと、やはり充実した日々の語りがとても印象的でした。

 

 ホストファミリーになって頂いたのは、ノックス校から徒歩で15分くらいにある“お城”のような豪華なお家にお住まいの、とてもフレンドリーなご家庭でした、小学生の男の子が2人いて、お父様は弁護士、お母様は学校医というご家族です。行きは出勤ついでのクルマで、帰りは徒歩で通学しましたが、車の往来が少ない閑静な住宅街を通ったそうです。庭がすごく広く、バドミントンなど毎日のように息子さん達とスポーツを楽しんだそうです。

  神谷君が入ったクラスはネイティブが多くて、女子が多数派のドキドキする(?)学級でした。授業で最も楽しかったのは「フード」でした。世界各地の食べ物の調理実習をメインとする、家庭科系の授業です。先生のデモを観てメモを取り、どんどん調理に挑戦します。神谷君は日本食の代表でお寿司づくりのリードを担ったそうです。ツナ・サーモン・きゅうりなどを使って豪州風の海苔巻き寿司を作ったそうです。
 次に「ドラマ」の授業が印象的でした。様々な役柄をあてられ、2人、3~4人、全員で寸劇などを演じるそうです。相手の呼びかけに即答できずに戸惑うことが多いものの、楽しくて刺激的だったそうです。

 英語の授業では、テキストを読んでQ&Aを進める方式が中心で、「移民達の苦労を知る」という内容などが豪州らしいテーマと感じられました。
 連日6コマ中5コマを選んで受講しましたが、一番易しかったのは数学で、一番難しかったのは「ビジネス・マネジメント」でした。「起業」が中心テーマで、将来自分が興す時にどんな準備や企画が要るのか、実戦的に動いていく授業ですが、先生の英語は普通の速さでバンバン先に進められ、ついていくのは並大抵のことではなかったようです。
 帰宅後は宿題に取り組むほかはゆったり過ごせて、休日にはメルボルンの中心部や移民系の街「ボックスヒル」などへ友達と出かけて楽しみました。夏に友達になり、秋の来日ツアーへは来れなかった、中国系のリー君の案内が嬉しかったそうです。今では名門メルボルン大学の学生になっている人です。

 

  夏の豪州セミナーに比べると、今回の海外研修は授業の英語レベルが断然高くなり、大変だったけど特にリスニングの力は相当に鍛えられたそうです。帰国してからABCなど海外の英語ニュースや、スポーツ選手の英語インタビューなどが相当わかるようになってびっくりしたそうです。もともと英作文は一定の自信があったのですが、単語もだいぶパッパと浮かぶようになって、スピーキングの上達も自覚できたそうです。
 メルボルンを去る日には、“また絶対ここに戻って来る”と決意でき、泣かないぞと心決めしてお世話になった人たちとお別れしたそうです。

 

 神谷君はいま大学受験生です。志望するフィールドは国際関係分野であり、英語圏や、大学で選ぶ第二外国語の言語圏にまた再び留学したいという、強い希望を聞きました。頼もしい青年です。第一志望校も、あこがれの職業分野も明確に持っていました。謙虚過ぎるのが彼らしいところではありますが、自分の深い使命を自覚し、周囲の人たちを大切にしながら目標へ向かってまっすぐ強く生きていくことを信じています。

 

 最後に彼が語った、“いま一番印象的に残ること” を紹介します。
 それは今回の留学で、特に中国系留学生との交流をたくさん経験して、中国人に対する印象が変わったことでした。 領土問題を機に中国に対する印象が悪化していますし、彼も「中国人は日本人のことが嫌いで、うるさい」といったイメージが強かったそうです。でも実際には、みんな親日で優しく、礼儀正しい人たちばかりだったそうです。自分のつき合った範囲だけの印象かもしれないが、中傷や偏見がマスコミによって出回り過ぎて、思いこみが先行しているのではないかと感じています、と語ってくれました。

 2か月近くもじっくり現地の生活に入って、交流を重ねてみて得た強い実感でしょう。深い感動を覚えるとともに、神谷君のこれからの人生を、今後の活躍を応援していきたいと思います。