5年社会 稲作を学ぼう

2023年6月7日

 湘南学園小学校では毎年、5年生が相原農場(@aihara_nojo )の相原さんから稲作を学んでいます。田植えや稲刈りなども相原農場の田んぼをお借りして実習するのです。相原さんは、藤沢の北部で有機農法を用いてお米や野菜を作っている5代続く農家。本校は、15年くらいお世話になっています。

 今回、特別に相原さんに来ていただき、稲作の事前授業を行いました。米農家のみなさんが1年間にどのような仕事に取り組んでいるのか、教えてくださいました。社会の教科書や資料集にも記載されていますが、実際に作業に取り組んでいる方から聞くと説得力があります。お米の説明、田んぼで使用する機械の説明、田植えをするための注意事項などを分かりやすく話してくださいました。子どもたちは、興味をひかれながら集中して聞いていました。

 また、この授業に合わせて中高で学ぶ本校の卒業生も話を聞きにきました。大学進学に向けて農業についてあらためて知りたいと、自ら希望して話を聞きに来たのです。

 相原さんの米作りは「アキニシキ」という品種を使っています。「アキニシキ」は昔からある品種で、25年に渡り種取りを続けています。稲は人間と同じように育った環境によって違う個性を出します。相原農場の「アキニシキ」は25年かけて有機農法に適した変化をしたのです。お米が白米になるまでに、藁、籾殻、糠が出ます。畑に藁を引くと土を乾燥から守れます。籾殻を種の上にまくと発芽に適した優しい光を種に届けます。糠は籾殻と落ち葉と混ぜると微生物の力で肥料になります。

 「米作りは無駄がありません。すべてのものに大事な役割りがあるのです。」
 相原さんの言葉です。米作りに一生懸命取り組む農家方の考え方を学ぶことができました。

 次は、相原農場へ行って田植えを行います。楽しみですね!