桜に願いを

2021年4月6日

 始業式の日、桜の木は花より若葉が多くなっていました。
 たくさんの子どもたちが開門を待ちわびていました。
 昨年度のことを思うと、始業式の日に2~6年生まで揃うことに幸せを感じます。


 「2年生から6年生のみなさん進級おめでとうございます。
 今年は東京オリンピックがあります。さて問題です。湘南学園の卒業生からオリンピック選手が出たことがあると思いますか?正解は〇です。湘南学園高校を卒業した木下ユリエ・アリーシアさんという女性です。木下さんは1992年バルセロナオリンピックと1996年アトランタオリンピックと2000年シドニーオリンピックのヨット女子470級に3回連続で出場しています。しかもアトランタオリンピックでは銀メダルを獲得しています。これは日本が初めてヨット競技に参加してから60年かかって手にした快挙です。生活のほとんどをヨットにかけた木下さんは、会見で涙を流しながら「幸せでした」と語ったそうです。また、大病を患い努力の末、東京オリンピックの出場内定を得た水泳の池江璃花子さんは「今すごく幸せです。」と言ってました。
 二人の「幸せ」の一言は、ひとつのことをやり切ったからこそ出た言葉だと思います。好きなことを見つけやり切ることは、自分の人生を豊かにするためにとても大切なことです。今年の東京オリンピックでは、木下さんが出場したヨットの競技が江ノ島の海で行なわれます。楽しみですね。そして、明日は1年生が入学してきます。みんなで温かく迎えましょう。」


 春休みのことです。江ノ島の海に流れている境川の水際は、散った桜の花でいっぱいでした。それは、まるで二度目の満開を迎えているようでした。そして今日の子どもたちの晴れやかな顔も春爛漫です。これから先、何度でも自分らしい花を咲かせてほしいと思います。