今、伝えたい

2021年10月1日

 4年生にスペシャルゲストが来ました。
 露木志奈さん。大学を休学して環境活動家として活躍しています。
 山の学校を軸とした総合学習の学びを深めるために講演をしてくれました。
 露木さんの経歴を見て驚いたのと同時に親しみを持ったものがあります。それは、露木さんが小学校時代に長野県の泰阜村に山村留学をしていたことです。実はその泰阜村でキャンプをしたことがあるのです。まだネットがない時代、雑誌に載っていた小さな記事に引かれ訪れました。泰阜村にある万古渓谷で二人の息子と天然のウォータースライダーを楽しみました。闇に包まれた渓谷から見上げた星空に吸い込まれそうにもなりました。印象深い素敵なキャンプでした。そのことを露木さんに話すと、「よく見つけて来ましたね。」と驚かれました。それほど泰阜村は山深いところにあるのです。

 そのような場所で小学校時代の数年を過ごした露木さんは、その後世界で一番エコな学校だと言われている、バリ島にあるグリーンスクールに通います。そこでの経験が環境問題に意識を持つようになったといいます。露木さんは子どもたちへ、南極の異常気温、漁獲高の減少、サンゴの白化、マイクロプラスチックの影響など環境問題を具体的に示し、世界でどのようなことが起きているのかを伝えていました。子どもたちはメモを取りながら真剣に聞き入っていました。

 4年生は昨年度「第1回リビエラSDGsフェス」のフェス作品コンクールにおいて、大賞に選ばれるほどの取り組みをしているので環境問題に関して高い意識を持っています。
 女の子から露木さんに質問がありました。「エコ活動に背を向けずに胸を張ってやってこられたのはなぜですか?」深い問い掛けに対して露木さんが返します。「何よりこの活動が楽しいし、環境問題を受けやすいこれからの人たちのために伝えなければならないと思ったからです。」若いからこそ響くメッセージがここにありました。