まとめのテストと6年生

2021年12月7日

 腰越の江ノ電通りに面した龍口寺の大銀杏の葉が散り始め、木の根元にぎんなん色が折り重なっています。
 6年生がまとめのテストと向き合っています。6年生は修学旅行から帰って来てから10日も経たずにテストの日を迎えたので、気持ちの切り替えが大変だったと思います。ピロティで僕を見付けると「ついにまとめのテストがやってきたあ~」、「代わりに受けてよ。」と言った声が聞こえてきました。今朝は、小グラウンドで元気に遊んでいる下級生とは対照的に、誰一人として外で遊んでいる6年生はいませんでした。階段を上がり教室に向かうそんな6年生の背中に「がんばれよ。」と声を掛けました。

 自分の目の前にテストが配られ、開始のチャイムが鳴るまでの独特な緊張感は何とも言えない時間です。このとき、子どもたちが何を考え何を思っているかは推し量れませんが、チャイムが鳴った後は一点集中、教室の中に響くのはえんぴつの音だけです。

 まとめのテストは内部進学の推薦基準に当たるものですが、湘南学園小学校で ” 学んできたまとめ ” でもあるのです。
 1年生のときからたくさんの授業を受けてきました。今日のまとめのテストの時間帯に1年生の教室の前を通ると、繰り下がりの引き算を学んでいるクラスと、漢字の「入」を学習しているクラスがありました。今の6年生は4年生のときに僕が担任をした子たちなので、まとめのテストに取り組んでいる様子が気になって仕方がありません。6年生の担任の先生はもっと気がかりなはずです。テスト内容を見ると、「こんな難しい問題にも向き合うことができるようになったんだなあ。」と感慨もひとしおになります。


 北風が強くなり背中を丸めて下校する6年生の姿がありました。けれども、6月と12月のまとめのテストを終え、子どもたちの心の中はすっきり晴れやかになったことでしょう。あと10日で2学期も終わろうとしています。