体育-あのときから28年-

2022年2月18日

 1年生で体育の授業をしました。体育の授業は15年振りです。恰好だけはらしくしようと思い、上下ジャージで身を固めました。僕は元々湘南学園小学校には、体育の非常勤講師として勤め始めました。ですから大きな声では言えませんが、ジャージを着るとスーツを着たときより気持ちが引き締まります。(笑)
 湘南学園小学校の体育の授業は、まず音楽に合わせ「リズム準備体操」から始めます。勤めはじめた当時はラジカセから音を流していたのですが、今やポータブルオーディオプレーヤーを使っており、その操作は若い先生に教わらないと分からず、全く持って時代を感じます。(笑)

 授業内容については、体育の先生とも打ち合わせをしていたので大丈夫だったのですが、何せ声がでないことに自分自身が驚いてしまいました。担任を退いてからの丸2年のブランクを感じました。おまけにマスク越しとあっては尚のこと、体育の先生の大変さが身に染みて分かりました。子どもたちに「途中で腰がグキッとなって動けなくなったら、みんなで保健室へ運んでね。」とお願いしました。1年生との授業が笑いから始まりました。

 今日は跳び箱が跳べるようになるためのポイントを学ぶ授業です。まずは、マットの上で動物が跳ねたり走ったりするように身体を動かします。ポイントは指をしっかり開くことと、手を付いたときにバランスよく身体を支持することです。何回も繰り返すことでリズムが生まれます。これは跳び箱を跳ぶ上でとても大切なことです。授業の中盤からは、跳び箱に手を着いて跳び箱に乗る練習を加えました。さらに、エバーマットの上に両足ジャンプで乗る動きも取り入れました。両手を広げてピタリと着地する姿はオリンピック選手のようです。その時の自慢気で満足そうな子どもたちの笑顔が印象的でした。

 1年生の中にかつての教え子の子がいます。僕が湘南学園小学校で初めて体育を受け持ったときの子です。当時2年生だった教え子は、いつも僕の目の前に並んでいて、キラキラした瞳で見上げてくれていました。あのときから28年、親子で「修成先生!」と元気に呼んでくれます。