学校建設当時をふりかえり

2018年12月11日

本校の基本設計を手がけてくださった長澤先生の教育研究所が30周年を迎えました。おめでとうございます。そこで今日は、午後から学校展と祝賀会に参加し、長澤先生をはじめ、当時の懐かしい方々と久しぶりに会って話をしました。

始まりは「みんなで夢を描くことから」と語っていた長澤先生。「学校建設に関われることは、一生の中でめったにないこと」と、当時のスタッフからも励まされ、不安がワクワクに変わっていきました。

学校建設を通して「夢が形に」なっていくために、とにかく「みんなで考える」経験を重ねたこと。個々の考えや意見も出し合い、班・チームに分かれて何度も夢を語り合ったこと。関係者も参加して、夢や想いを出しあうプロセスを大事にする中で、小さな輪が大きな輪になっていたように感じました。

「保護者理事や教職員も経営に関わる民主的な学校体制であること」を、長澤先生自ら紹介されました。当時の保護者理事と小学校の先生方で、バスを貸し切り、他校の学校を見学に出掛けたこと、当時の学園長をはじめ校長先生、理事の皆さん、すでに退職された先生方もご尽力されての建設でした。

今日の長澤先生の記念講演でのお話を聞きながら、校舎建設について検討すらできなかったところから、多くの人の協力をいただき、一つひとつ積み上げた当時のことを思い出しました。一人ひとりの考えや意見はバラバラでも「夢をみて」「夢をともに語っていく」ことで、夢が形になっていくことは、すべてのことに繋がることを思い出しました。

「ものを創り出す」方の熱い想いと我々教育現場の先生方で創り出す、練り上げる、語り合うことで形になった小学校・中学校・高校を見せていただき、学校建設はその学校のオリジナルと言えます。地域にも開放したり、女子校ならではだったり、子どもの発達段階によっても地域性や教科の専門性によっても独自性があり、奥深さを感じました。

2008年2月に湘南学園小学校の新校舎建設に向けての基本設計が始まり、2012年8月28日に竣工式を行いました。
新校舎になり、大人と子どもの変容は、「笑顔」が増えたことでした。校舎一つひとつに込められた想いをしっかり受け継いでいこうと思います。