東日本大震災から8年 追悼

2019年3月11日

多くの死者・犠牲者を出した「東日本大震災」から今日で8年です。

朝のニュースタイムで、私が話したことを掲載します。

【1】「東日本大震災」
東北地方の太平洋沖で、2011年3月11日、午後2時46分に巨大地震が起きました。
地震のエネルギーを示すマグニチュードは、国内観測史上最大の9.0最大震度は7でした。

【2】「被害は?」
大津波が人や家屋を襲い、岩手、宮城、福島3県を中心に大きな被害が出ました。
昨年12月の正式発表で、死者は1万5897人。行方不明者は2534人となっています。一時、全国で約47万人が非難。藤沢市の人口が約43万人ですから、藤沢市民以上の人々が避難したことになります。そして、まだ約5万2000人が避難生活を続けています。避難生活で体調を崩して亡くなる「震災関連死」も昨年9月末で3701人に上り、6割が福島県に集中しています。この8年で、この3県の人口は30万人減少したそうです。

【3】「なぜ、福島県が多いのでしょう?」
福島県では、東京電力福島第1原発で深刻な事故が起きました。津波の被害で、原子炉を冷やすために必要な電力が確保できなくなったのです。熱で炉心(ろしん)が溶け、燃料に使われていた有害な放射性物質が漏れだしました。「危険」であると、国が避難を求める区域が制定されました。自ら非難した人もいて、ピーク時には、福島県の避難者は16万4000人に上りました。
一部の区域では、住民が戻れるようになりましたが、多くの人が故郷を追われたままです。非難を繰り返したり、見知らぬ土地での生活に慣れなかったり、放射線への不安もあって、心や体に大きな負担がかかったとみられます。

【4】「復興(ふっこう)は進んでいるの?」
沿岸部のかさ上げや防潮堤(ぼうちょうてい)の工事が進んでいますが、以前の賑わいは取り戻せていないところが多いです。住民が被災前の仕事を再開したり、震災後に移り住んだ若者が会社や店を始めたり、「挑戦する人」たちが地域の希望になっています。8年の時が過ぎ、被災体験を伝え、残すことも課題です。岩手県大槌(おおつち)町では、子どもたちの命を守るため、防災教育に力を入れることを、今回、町の条例にしたそうです。

【5】最後に
皆さんが書いている「松ぼっくり」(子どもたちが毎年書いている作文集)を先生は読んでいます。当時10歳だった本校の子どもが「願い」を書いています。現在は18歳。大学生になっていると思います。紹介します。<明日につづく>