じっくり歩みだす~3学期~

2020年1月9日

~伝統行事を祝って、
   じっくり歩み出す~

 明けましておめでとうございます。
 
お正月は、年神様をお迎えすることからはじまって、私たちの祖先が伝えてきた「たくさんの伝統行事」が次々に繰り広げられました。新年になって子どもたちを見ていると、一つひとつの行事を祝ったことで、新しい年を楽しみ、じっくり歩み出しているようです。

 昨日の始業式で、2020年の出だしが大事。
「自分を変える強い気持ちをもつこと」
「目標をもって取り組むこと」
「小学校時代は基礎・基本を身につける時である」
ことを話しました。

1月1日を「元日」といい、元日の朝を「元旦」といいます。「旦」の字は、地平線(あるいは水平線)から太陽が昇る姿からできたといわれています。「初日の出」は、その年はじめて太陽が姿をあらわした瞬間のことで、新年最初の太陽を拝み、一年の幸福を祈るという意味があります。2020年元旦の初日の出のシーンに感激したので、その写真を紹介しました。

1月2日の夜にみる夢を「初夢」。よい夢をみるために、枕の下に縁起の良い「宝船」や悪夢を食べてくれる動物の「ばく」の絵を入れて眠る風習もあるようです。

1月7日の朝は、春の七草を入れた「七草がゆ」を食べると、一年中病気にならないといわれていること。そして1月11日は「鏡びらき」。供えてあった鏡もちをたたいてわり、お雑煮やお汁粉にしていただきます。「わる」という言葉は縁起が悪いので、「運をひらく」にかけて「鏡びらき」といいます。
 
今朝もお正月の思い出を話してくれる子どもたちはいい笑顔でした。お家でゆっくり過ごした話、おばあちゃんのお家でお正月を過ごしたこと。そして「校長先生は何していたの」と聞かれるので、「お餅つき」と答えています。

我が家でも年末にお餅をつき、お供えもち・鏡もち・あんこもち・すもち(何も入れないもち)を作りましたが、回数を重ねたことで、手際よく作れるようになりました。蒸かしているもち米から湯気が上がってから約20分。タイマーの音が鳴ると、もちっこに入れてつく作業。もち米の粒がなくなる頃に板にのせて、手際よく丸めていきます。蒸かし過ぎるとドロドロになってしまうので注意します。二人一組の呼吸が合ってくると、リズムもテンポもよくなり、何だか楽しくなってきます。

1月は、日本の伝統・地域の芸能や文化に触れることも多く、子どもたちに伝授したいことがたくさんあります。何気ない日常に喜びを感じて、子どもたちを見守っていきたいと思います。
健康に気をつけて、過ごしましょう。
今年もよろしくお願いいたします。