葉っぱアート

2020年10月19日

 金木犀の香りが遠くなると、小学校の木々が色づき始めます。
 先日は3年生の女の子たちが、落ち葉を組み合わせて作った作品を見せてくれました。緑の葉っぱで作られていたので、「紅葉も使ってみた方がいいよ。」とススメました。



 すると、二日後に新作を見せてくれました。よく見ると、糸の変わりに松の葉を使って落ち葉同士を縫い付けてあります。「一枚一枚の葉っぱがよく見えるように工夫しました。」、「松の葉がポキポキ折れてしまうので大変でした。」とコメントしてくれました。
 風に飛ばされるか捨てられてしまうかの落ち葉が、子どもたちの創造力で新しい命を吹き込まれました。

 旅に出ると、よく美術館を訪れます。
 非日常の空間に身を置くことができ、作品を通して自分と向き合うことができるからです。
 「青森県立美術館」は入館するとエレベーターで地下に降ろされます。地下にも関わらずたっぷり自然光が降り注いでいるので、自分がどこにいるのか分らなくなります。B2Fでは、アーティスト奈良美智さん制作の、高さ8.5mにもなる「あおもり犬」が出迎えてくれます。屋外トレンチに設置してあるので、冬は犬の頭に雪が積もります。空間作りが面白い美術館です。
 近場でいうと、「神奈川県立近代美術館 葉山」は、間接自然光の明るさで作品を観られるところが魅力の美術館です。
 また、5年生の雪の学校で行く十日町では、3年に一度町全体が美術館になる「大地の芸術祭」が行なわれています。田んぼや森の中にも作品が展示してあるので、身体全体で作品と触れ合うことができます。
 3年生が作った葉っぱアートは「大地の芸術祭」にぴったりな作品です。