明日のために -音楽会-

2020年11月24日

 音楽会が行なわれました。
 音楽の授業に関しては、学校再開から今に至るまで、多くの制限ある中で進められてきました。
 音楽会も他の行事と同様に、実施から開催方法まで音楽の先生を中心に検討されました。
 そして、子どもたちの学びを止めないために、辿り着いた答えが合奏でした。


 練習のときから音楽室に顔を出しました。本番が近づくにつれ、扉の前で中に入るのを躊躇する機会が増えました。それは、扉の向こう側の緊張が伝わってきたからです。
 音は、絵の具を適当に混ぜると濁った色になってしまうのと同様に、一人ひとりが勝手に出していると音も濁ってしまいます。
 音って、目には見えません。
 音って、すぐに消えてしまいます。
 けれども、今日子どもたちが奏でた音は、聴いた人の心にずっと残るはずです。
 会場では身体でリズムをとっている子がたくさんいました。
 気付くとカメラマンの方や鎌倉芸術館の方までも身体を動かしていました。
 1年生から3年生の合奏は、たくさんの人の心を動かす素敵な演奏となり、彩り豊かに会場へと広がりました。

 4年生から6年生の合奏は、様々な楽器から奏でられる音の層が幾十にも重なり、明日への希望を感じる演奏となりました。
 小ホールの練習でも、日毎に完成度が増しているのを実感できました。ひとつクリアすると、音楽の先生から次のチャレンジが求められます。
 今の自分を越えようとする子どもたちの姿が輝いて見えました。
 「出来るようになった」は大事です。
 ただ、もっと大切なのは、「やろう!」という強い気を持って行動に移すことです。
 その繰り返しが、自分の人生を豊かにするのです。