5年生「雪の学校」NO.3(2022年度)

2023年1月18日

1日目、夕食を食べた後に「雪国の里山の自然と暮らし」についての話を聞きました。講師は、キョロロの学芸員の方です。キョロロは十日町にある里山の自然を紹介する施設で、生き物などの生態展示もしています。雪壁を館内から観察できるのは日本でも唯一とのこと。

話は、新潟と神奈川の気候の違いから始まりました。雪が数メートルも積もるような豪雪地帯に人がたくさん住んでいる日本は、世界的に見ても珍しいそうです。十日町では、一晩で115センチメートル降ることもあったと聞くと、子ども達は驚いていました。

十日町は、人間の生活が自然を生かしながら営まれているそうです。キーワードは、里山。持続可能な形で人間の生活と関わりのある森です。人が生活する場所の近くに豊かな森があります。

雪が降ることを前提とした生活を送る十日町の人たち。1年の3分の1は雪が積もっているのですから、雪をうまく利用しない手はありません。木材を運ぶときに雪溶け水を利用したり、山に育つ山菜を食べたり。もちろんコメ作りに豊かな雪解け水は欠かせません。

また、棚田などいろいろな種類の水場があることにより、生き物の宝庫でもあります。ある説によると、田んぼには6138種類もの生き物が確認されたそうです。生物多様性です。

豊かな自然環境について学びました。子ども達の感想も聞きました。
「普通の木は真上に伸びるのに、寒いところのブナの木は、若い頃に雪の重みで少し曲がってしまうそうです。根曲と言って雪が降らない地域では見られないそうです。」
「十日町市は、自然がすごく多様性があって、いろいろなー生き物が混じり合って暮らしていることが分かった。キョロロの展示を詳しくみたいな。」

一夜明けて、2日目のプログラムがスタートしました。