韓国英語村 2日目午後

2014年7月26日

午後の授業は「マジックⅠ」。
てっきり手品のことかと思いきや、まずは先生から、「マジックには2つの意味があるんだよ」というお話がされました。(もちろんオールイングリッシュ!)
1つは、ロード・オブ・ザ・リングやハリー・ポッターのように、魔法使いや不思議な生き物が出てくるファンタジーのマジック。
もうひとつは、タネや仕掛けのある、トリック(手品)のマジック。
これを全部英語で話されるのですが、ところどころで聞いたことのあるキャラクターやテレビで見た有名なマジシャンが出てきて、「あ、それ知ってる!」という気持ちになり、児童にも何となく話のニュアンスが伝わっている様子でした。
そして、「この授業はファンタジーがテーマだよ」ということで、妖精やエルフ、ドラゴン、ケンタウロスなど想像上の不思議な生き物の英単語をたくさん習い、マッチングゲームで復習しました。

ここからは、工作をしながらのワークショップ。自分でオリジナルの想像上の生物を考えて絵に描き、切り抜きます。それを捕まえておく鳥かごのような入れ物を、細長い紙を組み合わせて作り、上からひもでつり下げる、というもの。英語での指示にジェスチャーも交えて説明してくれるので、作り方はちゃんと理解できていましたし、「これでいいの?」という意味で”OK?”と確認したり、できあがったら”Finished!”と言ったり、失敗して部品がバラバラになると”Oh,my goodness!” なんて嘆いてみたり、ネイティブの先生と意思疎通しようとする様子が随所に見られました。

次は、ひとりが魔法使いになって杖で呪文をかけると、相手が妙な動きを始める、というゲーム。メンバーは、その呪文の意味を推理して答えるので、魔法をかけられる子の演技力が鍵になります。ついたての向こう側で先生の説明を聞き、戻ってきて魔法をかけられると、いきなり犬の鳴き真似をしたり、眠ったふりをしたり、ナイスなリアクションでした。

最後は、ハリー・ポッターのお話にでてくる「クィディッチ」というスポーツをゲームに移し替えた、ちょっと複雑なルール説明が始まりました。チームに分かれて順番にカードを引き、カードの指示通りにシーカー、ビーター、チェイサー、キーパーの役割を演じます。シーカーは、教室のどこかに隠されたスニッチというカードを10秒間で探し回ります。ビーターは、机の上に伏せられた紙コップをピンポン球で攻撃。シーカーは、机の上のプラスチックカップを狙ってピンポン球を投げ入れます。キーパーは、そのカップにふたをして攻撃を防ぎます。相当難しいルールでしたが、やっているうちに「あ、こうすればいいんだ」という要領がわかってきて、相当エキサイティングな対戦になりました。

午後の最後の授業もUNOのゲームが中心でしたが、知っている遊びでも、日本語を封印されてプレイするとなると、頭の切り替えが必要です。なれてくると、”One,two,three…”とカードを数えたり、”Your
turn!”と教えたり、英語のフレーズが自然に出てきます。
今回の研修は、少人数のグループで見てもらっているために、たいへん密度の濃いレッスンになっていることが、子どもたちの会話の上達ぶりからもわかります。
 

夜の合同プログラムは、ロシアチームと日本人チーム、アジアチームで、紙工作の建物を並べて町並みを作ろう、というワークショップ。ロシアの子たちは中学生という話ですが、見かけは高校生かと思うほどの大人っぽさ。器用な子も多かったようで、見事な町並みができていました。日本人チームは早く仕上げたい意識が強かったのか、ずいぶんとあっさりした町になっていました。こんなところにもお国柄が出るのでしょうか・・・。

夜になって雨が降ってきましたが、基本的には室内での授業なので、予定には影響はありません。
明日の授業も楽しみです。