5年生「雪の学校」NO.7(2014年度)

2015年1月26日

最終日、朝食を食べてから集合します。れぶん組は、松之山地区の集合場所へ。はとま組とみやこ組は、松代地区の集合場所である、松代駅に。担任や引率の教員は、一足早く集合場所に集まって子どもたちをまちました。

子どもたちと民泊先の方々との関係は、ずいぶん深いものになったと感じました。駅へ送ってくださった家庭の車から降りてくるときの表情。各家庭の前までバスのお迎えがくるグループにおいての別れの言葉。寂しさを感じさせるものでありました。

二カ所でそれぞれお別れの会をしました。一泊という短い時間でしたが、一緒に過ごしてくださった皆さんへ心からのお礼を伝えます。

各クラス合唱の発表もありました。

「ふるさと」「学園歌」「花は咲く」「See You」。

東日本大震災復興支援ソングである「花は咲く」は、NHKでも頻繁に取り上げられる曲なので、おじいちゃんおばあちゃんたちも一緒に歌ってくれました。お別れの際には、感極まって涙を流す子どもたちもいました。大切な絆がうまれた証なのでしょう。

お別れ会後は、十日町の歴史を学ぶため、「農耕文化村センター」と「まつだい郷土資料館」を見学しました。それぞれ、農業に取り組んできたこの地域の具体的な姿が展示されていました。

二日目にわらぞうり作りを行いましたが、最近では材料としてのわらが少なくなっているそうです。それは、脱穀の作業が機械化されたためなのですが、機械化される前の古い脱穀機を見て、「こんな形をしているのか」と驚いていた子もいました。他にも古い農機具や、古い家の作りを見ることができました。

それから昼食を食べました。このときに、この新潟の旅を支えてくれた現地の方々から挨拶がありました。また看護師さんや旅行会社の方も含めて、多くの人の協力があって、「雪の学校」がつくられています。子どもたちには、ぜひ感謝の気持ちをもってもらいたいです。

新潟とのお別れ。ほくほく線と新幹線に乗って、東京駅へ帰ってきました。

四日間、子どもたちは雪の世界をさまざまな形で体験しました。湘南とは違う世界。そこに生きる人々は、わたしたちをあたたかく迎えてくれました。

「真っ白な 雪道に 春風香る
 わたしは なつかしい
 あの街を 思い出す」(「花は咲く」より)

月並みな言葉ですが、この4日間を忘れずにいてほしい。

そして、新潟で学んだことが、それぞれの形で、それぞれの香りをもって、それぞれの彩りを輝かせながら、花として咲くことを楽しみにしています。