2015 3年生 海の学校 No.2

2015年7月17日

 海の学校の一日目。集合してから、江ノ島のヨットハーバーへ向かいました。2020年の東京五輪では、セーリング競技の会場になるところです。3年生の宿泊学習は、海の学校の名の通り「海」がテーマ。これまでも、校外学習として江ノ島に来て生き物の観察などにも取り組んできました。ここで、ガイドの小池さんより、「海」をテーマにしたお話を聞きました。

 小池さんは、江ノ島や湘南の自然にたいへん詳しいお方です。この江ノ島付近には、世界的に珍しい生き物がいるという話をしてくれました。

「江ノ島を歩いていると歩道に生き物の絵が描いてあるのを見たことありますか。今回はその生き物のお話です。
 シャミセンガイは、生き物の進化を研究するのに貴重でした。江の島で見られるということで、モース博士が研究するための実験所を作りました。
 またオキナエビスという貝も大変珍しいということで、ヒルゲンドルフ博士が世界中に発表しました。すると、海外の博物館や博士が、ぜひ欲しいということで、当時生き物採取の名人だった青木熊吉さんという人にお願いしたそうです。すると、さすが名人とよばれるだけあって、たくさん見つけてくれたそうです。別名、長者貝とも呼ばれ美しい貝です。」と優しく語りかけてくれました。プロジェクターを使って、その生き物の写真を見せてくれました。3年生には、すこし難しい内容でしたが、興味深げに聞いています。

「江ノ島には、他に昔はイルカが遊びに来ていました。どうやらヨットをエサか仲間かと間違えていたようです。最近は、見なくなってしまったけど、また戻ってきてほしいです。
 江ノ島にはさらに、クサフグが産卵に来ます。水がないところにまで入り込んで、がんばって卵を産み、みんな帰っていきます。」と動画で紹介してくれました。可愛らしいイルカやクサフグに、子どもたちは興味津々のようす。クサフグには毒がありますかなどと、積極的に質問もしていました。

 そして、待ちに待った磯観察。しかし、この日は台風11号の影響により、波浪警報が出ていました。大きな波と飛び散る水しぶきを見ると、砂浜や磯には近づけそうにありません。

 ところが、江ノ島には台風が近づいていても磯観察ができる場所があります。それが「サザエ島のタイドプール」です。

 次号に続きます。

追記 ちなみに、片瀬江ノ島駅から橋を渡って出発し始めた写真について、気づいた方はいらっしゃいますか。なんと偶然にも、山の学校の4年生が乗ったバスが写っています。何の気なしにシャッターを切ったのですが、不思議なこともあるのですね。