社会科特別授業「憲法の話」 講師 弁護士 武井由起子先生

2016年1月27日

 6年生は、社会科の授業で、戦後からの復興をたどり、どのように今の日本になってきたのかを学習しています。その中でも、戦争という惨事を経て平和を築こうと制定された日本国憲法はどんなものなのか、深めているところです。

 そこで、今回は、東京で弁護士をされている武井由起子先生をお招きして、憲法とは・今の日本の憲法・これからの憲法について学びました。

 憲法は「王様をしばる法」としてできたことがわかる紙芝居が登場するなど、お堅いイメージの憲法を子どもたちにやさしくていねいにお話して下さいました。

 お話を聞いて、「何回聞いても飽きない、憲法に関わる仕事につきたい」と夢を抱いた人、「憲法」に関心を寄せるだけでなく、弁護士という職業にも夢を抱いた人もいたようです。

 日本国憲法の中に「愛」という字はあるかという問いかけは、最後にいただいた憲法全文が載ったクリアファイルを食い入るように読み、「愛」を見つけました。

「憲法に愛はあるんだ!」

 

最後に授業後の子どもたちの感想の一部を掲載します。

【子どもたちの感想文】

●選挙権が満20歳以上の男女から満18歳以上の男女に変わったことによって政治に参加する機会が増えたと思うので、もっといろいろ考えてみたいと思いました。
 
●憲法は国民全体が守らなければいけないと思っていましたが、王様だけが守ればよいと言われて、とてもびっくりしました。
 
●この授業を受けて、これからの憲法の授業に向けてがんばりたいと思った。特に第13条が大事とか、憲法の成り立ちを教えてもらって良かったと思いました。
 
●紙芝居を見て、上に立つ人はどうしても悪くなってしまう、そのために憲法があるのかなと思います。そして、日本の憲法の三大原則はすごくいいなと思いました。
 
●第十三条第一文の「すべて国民は個人としてそんちょうされる」、これは今では当たり前ですが、昔はそうではなかったと思うと悲しくなります。「みんなちがってみんないい」は守りたいです。
 
●108もきまりがある中で、一番大切なのは「個人の尊厳」ということをきいて、一人ひとりが人間らしく自分らしく生きる事が大切、それが頭のすみに残りました。今日の授業を受け、ニュースで憲法や政治の話をしていたら、その話を理解してみたいと思います。
 
●今まで全く知らなかったことや、少し知っていたけど、くわしく知らなかったことなどたくさんのことを教えていただきとても勉強になった。私は憲法や法律のちがいがわからなかったけど、わかりやすい授業で教えていただき、ありがとうございました。そして授業でやった内容もさらにくわしく教えていただき、よくわかるようになった。
 
●この国が一番大切にしていることを知れてよかった。一人ひとり、自分らしく生きていいということがなかったら、自分の意見を言うことができないから今の日本でよかったと思った。
 
●憲法はむずかしい。そう思っていたのに、これからの授業でもっとよく学びたいと思う。私は国民の自由を尊重し、国民一人ひとりを平等に見て、国民のための憲法を作ってほしい。
 
●武井先生の話を聞くと、これからの日本がどうなるのかを教えてくれたようで怖かった。日本はこれからどうなるのか、社会主義、独裁国家になってしまうのか少し心配だ。それを阻止するためには憲法や法律の勉強をし、正しく政党や議員を選ばなくてはいけないと僕は大いに実感した。
 
●武井先生は弁護士で、しかもかっこいい弁護士でした。ぼくは、あんな人を尊敬しています。だから武井先生を目指してみたいと思いました。