2016年度 交歓会
素晴らしい天気に恵まれた2016年度の交歓会。
今年も子どもたちの力作がたくさん片瀬海岸に現れました。
開会式を迎えるべくグラウンドに集まった全校児童。
まず、執行委員からの挨拶や校長先生からの話がありました。2016年度の交歓会の目標は「みんなの名前を覚え、楽しい交歓会にしよう」です。そして、作品テーマは「海の生き物~みんなで水族館をつくろう~」。
どんな水族館が出来上がるのでしょうか。
小学校グラウンドを元気よく出発し、会場となる海岸へ向かう子どもたち。
6年生が1年生の手をひいて、一緒に歩く姿はいつ見ても微笑ましいです。
1年生から6年生までの全ての学年で構成される“なかよし班”と呼ばれる班は全部で18班。どの班も6年生がリーダーシップをとって班をまとめていきます。
現地に到着すると早速、班のリーダーがプラカードを立て、全学年の子どもたちが砂を掘り始めます。どの班も、必要な量の砂を確保すべく、砂を掘って積み上げていくところからスタート。6年生は低学年の子たちへ指示をします。特に、低学年は作業の途中でとまどうことや、重いものを持つことができなかったりするので、6年生を中心に高学年が目を配っておく必要があるのです。6年生にとっては、こうしたリーダーシップを育む機会にもなっています。
みんな砂まみれになって夢中で掘り続ける様子は、交歓会恒例の光景です。海に水を汲みに行くことが禁止されているため、水が出るところまで掘り続けていました。この水は、水を固めたり、装飾をするときにつかいます。
残り時間わずかという頃、高学年の子が細かい箇所に手を入れていきます。水をかけて固める箇所、白い乾いた砂を使って明暗をつける箇所、指を使って線や点の装飾をする箇所、協力してラストスパート。1時間20分の制作時間にもかかわらず、細部までしっかりと装飾されたものが造られていく光景には、毎年のことながら驚かされます。
終了時間になり、子どもたちによる水族館が片瀬海岸に現れました。
作品が出来上がると、自分の班以外の作品を見る時間です。
どの班も海の生き物を表現するために、顔の表情や細部の模様にも工夫をしていました。
「カメ」は多くの班で造られていましたが、卵や子ガメも一緒に造られていたりと、班ごとに特徴があってとてもおもしろい仕上がりとなっていました。
砂の造形作品作りが終わると、班ごとにお弁当を食べます。その後、ビーチクリーンを実施して、班ごとにレクリエーションを行いました。交歓会の準備や作業を通して、子どもたちの関係が少しずつ深まっていくのがわかります。
湘南学園では「交歓会」のように、異年齢交流の機会を多く設け、縦のつながりを大切にしています。校内でも自然と声をかけ合える信頼関係は、活発な双方向コミュニケーションが期待されるだけでなく、上級生にとってはリーダーシップや思いやりを育む機会となり、下級生にとっては上級生から様々なことを教わる機会ともなっています。
今日の交歓会で深まった絆を大切に。そして、これからの学校生活がより豊かなものになることを願っています。2016年度はまだ始まったばかり。素敵な思い出をたくさん作って、ひと回りもふた回りも大きく成長してほしいと思います。