6年生修学旅行 vol.9(2016年度)

2016年6月3日

夕方になって、子どもたちを一日案内して下さったタクシーが、次々と宿舎に到着しました。


子どもたちは運転手さんとのお別れをして、大きなお土産の荷物を抱えたまま、一目散に担任の先生や校長先生のところに駆け寄っていきます。

「楽しかったー!」「お土産、すごくいいのがあったんだ」「お昼ご飯のお店が、運転手さんに教えてもらった穴場のところで、めっちゃおいしかった!」と、われ先に報告が続きます。お仕着せの旅行でない、自分たちでプロデュースしたオリジナルの旅ならではの感想でしょう。それぞれのカメラには、今日一日の思い出が記録されています。自宅に戻って現像したときに、この日のワクワク感が鮮やかによみがえることでしょう。充実した修学旅行記のページが増えることを期待したいと思います。

玄関では、看護師さんからの「おかえりなさいメッセージ」がみんなを出迎えてくれました。誰ひとり体調を崩すこともなく、すべてのグループが無事に戻ってこられたことが何よりの成果です。思い出深い古都の一日を子どもたちとともに作って下さったタクシー運転手の皆さん方に、お礼申し上げます。

修学旅行さいごの夕食はすき焼きでした。

夕食後のプログラムは、友禅染の職人さんを宿にお迎えして、オリジナルの友禅染作品の制作をおこないました。



友禅染の起源と分類について説明したプリントを用意して下さいました。それによると、手描き友禅と型友禅に大きく分けられる技法のうち、今回は型を使った摺込友禅の体験です。

たくさんのデザインの型紙をファイリングしたものを、職人さんにお借りして、お気に入りの図柄を選びます。


何枚かの型紙で色を重ねる場合は、位置を決めて針で止めた後、次の型紙がずれないようにマスキングテープで印をつけます。

染料を刷毛にほんの少し取ってキッチンペーパーでぼかしてから、いよいよ型の上からこすりつけてデザインを布に染め付けます。

薄い色から順に、2枚目、3枚目と色を変えながら型紙を取り替えて染め付けを重ねていきます。職人さんの丁寧な説明のおかげで、みんな上手に取り組めていました。



舞妓さんや五重塔、金閣など京都にゆかりの図柄や、草花・虫などの自然をモチーフとしたもの、カッコイイ漢字をデザインしたものなど、それぞれ納得の作品ができあがりました。

職人さんからは、おうちに持ち帰ったら 作品に当て布をしてアイロンをかけ、色止めをするようにアドバイスがありました。

ステキな作品作りをお手伝い下さった職人の皆さんに、みんなでお礼を伝えました。

明日は最終日。南禅寺での座禅体験からスタートです。