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月別 校長通信

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第1095回 昨日の中高朝礼~国際色豊かなプレゼンあり!

2015年5月12日

湘南学園の通学路やわが家の近所では、もうバラの花が満開に近づいてきました。

本校では、5月連休明けから今月いっぱい「夏期服装準備期間」としており、冬服・夏服のいずれの着用も認めています。Yシャツ1枚で生活する在校生も増えてきました。

 

GWの曜日の関係もあり、恒例の5月全校朝礼は昨日行いました。
高3は終日の校内模試を行うため、それ以外の5つの学年が集合しました。

今回は校長からのお話をお届けし、前期の各学年の奨学生、及びクラブ活動等の実績について全校表彰・披露を行いました。卓球部、将棋部、中3書写が対象でした。この間の各クラブの大会実績や活動の様子は、HPの各クラブのコーナーや「学びBLOG」の記事で速報されますのでぜひお読み下さい。

今回の朝礼では、国際関係のプレゼンテーションがありました。

まずブラジルから一年間留学しているナターリャさんが、パワーポイントでブラジルの社会や文化を写真たっぷりに紹介し、日本語で説明してくれました。すっかり日本語ができるようになり、漢字もふんだんに使って興味深い内容をまとめていました。ポルトガル語で「オイ」「オレ」という単語が意外な意味で面白く、生徒達はナターリャさんのリードで連呼して盛り上がりました!

次にイングランドセミナー参加者を代表して、中3の鈴木飛良君が、現地で披露して大好評だった「Karate(空手)」の紹介を実演してくれました。パワーポイントで空手の歴史と基本ルールなどを本格的な英文で紹介し、更に道着の姿で空手の型の実演をしてくれました。身体の素早い切れには迫力があり、実に格好良かったです!日本の伝統文化を伝えるすてきなプレゼンでした。

ナターリャさんにも鈴木君にも、惜しみなく盛大な拍手が送られました。グローバル教育を進める本校の貴重な1コマともなりました。一同に集まった生徒の皆さんには、国際交流と相互理解につながる楽しい刺激になったことでしょう。

 

では最後に校長からのお話を紹介しておきます。

皆さん、おはようございます。
ここしばらく、まるで初夏のような気候になり、昼間は蒸し暑いほどです。
新年度に入って1か月あまりが過ぎましたが、新しいクラスで皆さんが「心機一転」して学校生活を送る様子をいろいろと聞いています。
毎日の授業に改めてしっかり集中する様子、朝テストに小さなパーフェクトを期して努力を続ける様子、生徒会や行事の委員に積極的な立候補する様子など、今年は特に全校的に強い意気込みが感じられます。とても嬉しく思っています。
新しい授業や生活に慣れてきて、新しい友達と話す時間も増えていることでしょう。今週から新入生の皆さんはクラブの体験入部が始まります。そして明日から体育祭の特別時間割に入ります。実行委員会・総務委員会や高2の各色リーダーはその準備でさぞ大変なことでしょう。5つの学年、自分の色全体をどうまとめて動かして盛り上げていこうかと、いま相談や準備に大忙しでしょう。
明日からの特別時間をなるべく無駄のないように生かして進めてほしいです。大がかりな縦割りでスクラムを組むこの経験は本当に貴重なものです。全校のみんなの団結力で素晴らしい体育祭のドラマをつくって下さい。

この時期は毎年、クラスメイトやクラブの先輩後輩、行事を通じた交流で人間関係がいろいろと広がります。そこで今回は、皆さんの生活に深い関わりのある大事なテーマについて、昨年に続く形で話を聞いてもらいたいと思います。
それは特に「スマートフォン」に代表される情報機器との付き合い方についてです。
「スマホ」について短く説明すると「パソコンの機能を盛り込んだ“スマート”つまり賢い携帯電話」となります。「高性能で携帯できる小さなパソコン」ともいえるでしょう。ここ数年で世の中に爆発的に普及しました。

私も使い出して一年近くになります。素晴らしく便利で重宝しています。たとえば仕事で電車に乗る時に目的地までの時刻の見通しは一発でわかります。遠くの街に行ってさっそく地図を調べたり、美味しい食堂や素適なお店を探すこともあります。気になる言葉や情報はネットの検索で瞬時に調べられます。好きな歌手の動画を見たり、自分の趣味の将棋でプロ棋士の膨大な対局データを気軽にアプリでたどれます。それらは一例ですが、いまも新たな用途を知ってその多様な便利さに驚くことがよくあります。生活スタイルを変える力まで持つ魔法のような道具といえるでしょう。

しかし世の中全体がこの魔法にとりつかるようになった様子は、少し昔の人が初めて見たら、相当に異常な光景に見えることでしょう。電車の中や駅や街で、スマホを一時も離せない人達が驚くほど増加しました。どこかで並ぶ人びとの大部分が皆スマホに目を落とす光景すら珍しくはなくなりました。
私はスマホでゲームはほぼしません。メールは公私ともに頻繁にしますが、ラインやフェイスブック・ツイッターなどのSNSも保留しています。各種のゲームやSNSのヘビーユーザーにとってスマホは何よりも欠かせない生活必需品であるかもしれません。どこかに忘れたり紛失したりすれば、相当に苦痛で耐えかねる時間となることでしょう。

いま広く重大な危機として「スマホ依存症」の問題が注目されています。子供だけでなく大人にも共通する問題です。皆さんも断片的に知っている話だとは思いますが、私からもこの機会にどうしてもお伝えしておきたいのです。
ある地方で、大学と教育委員会が組んで数万人の中学生を対象に大きな調査をしました。勉強時間とスマホの利用時間と、テストの成績の相関関係をテーマにした調査です。その結果、スマホの利用時間が一日4時間以上の生徒達の成績が特に厳しく、勉強時間がある程度長くても、スマホやパソコンの時間が長過ぎるとまるで相殺されるかのように成績が悪化する傾向が指摘されました。「スマホ脳」が危ないという主題が浮かび上がりました。
調査した専門家の見解は、長時間のスマホで「脳の前頭前野が麻痺する」というものでした。前頭前野は記憶・学習・行動の抑制・将来予測・円滑なコミュニケーションを司るそうです。ゲームやSNSやネットサーフィンを長時間やった後は、前頭前野が麻痺して理解力や学習効果が著しく低下すると予測されています。気分転換や息抜きにスマホを利用するのはいいけど、適度な時間に抑えないと悪循環にはまっていくと指摘されています。

スマホ依存症の重い人は、子供も大人も似た症状を示します。夜遅くまでいじっていて眠れない、学校や職場でもスマホが気になって仕方ない、誰かと会話中もSNSが気になり数分数秒ごとにチェックしていないと落ち着かない、歩きスマホで人にぶつかり、最悪では交通事故やホームからの転落につながる、故障や紛失をいつも気にして一日に何回もスマホを充電する・・・・・・などです。スマホは大人にとっても仕事の効率化や連絡手段、調べ物やリサーチに今や欠かせないツールです。しかしプライベートでも「スマホ中毒」になる大人が続出しています。トイレやお風呂や車の運転中にまで手放せない人がいます。

ましてや若い世代にとっては、その利用にけじめをつけるのがさぞ大変なことではないかと心配されます。寝る前にスマホやパソコンの画面を見過ぎて眠れなくなる人はいませんか。パソコンやスマホのディスプレイから発せられるブルーライトという可視光線を長時間浴びると、角膜が傷つけられたり、体内時計が狂って眠れなくなるそうです。
大人も子供も記憶力の低下が懸念されます。主体的に脳を動かすことが減るからです。パソコンで打つ漢字を、手書きでは思い出して書けなくなる悩みも広く指摘されています。
スマホによる健康障害もいろいろ指摘されています。首を下に曲げる時間が長いために首の骨が変形する「ストレートネック」の症状がよく指摘されます。肩こりや全身の疲れの原因になるのです。左後頭部の神経痛、全身のだるさや食欲不振、指の変形や腱鞘炎なども健康への影響の一例です。

中高生の間では、友達の送信を既読スルーしていないか、相手はもう自分に返信をくれたか、相手に嫌われるコメントになっていないかなど、いつもチェックに追われる悩みがあります。「仲間外れになりたくない」とか「誰かとつながっていないと不安」という悩みが指摘されますが、皆さんはどうでしょうか。相手が目の前にいないことで、表現がエスカレートしていじめや誹謗中傷につながる事例も大変多いものです。「なりすましメール」や「チェーンメール」の嫌がらせの事例も少なくありません。
スマホを通じて、有害サイトへのアクセスにはまる高校生や中学生も激増しました。出会い系サイトやアダルトサイトなどいろいろあります。一方的に送られたURLを興味本位にクリックして、会員登録や高額な支払い請求を告げられる「ワンクリック詐欺」や「架空請求」も危険です。SNSや無料通信アプリで相手の素性を知らないままチャットやメールを通じたやりとりをして、犯罪目的の人物や集団いに利用されて巻き込まれるリスクも潜んでいます。ブログ・プロフ・掲示板などで何気ない書き込みから個人情報が流出して、思わぬ嫌がらせやトラブル・犯罪に巻き込まれることもあります。

私達が生徒だった時代にはもちろんインターネットも携帯電話もありませんでした。しかし現代の生活ではもうネットやスマホ・パソコンのない暮らしは考えられません。素晴らしく便利な機器を使うのは当たり前になりました。それだけに大人の我々も同じですが、特に若い世代の皆さんには、スマートフォンによる弊害をしっかりと把握してもらいたいと思います。圧倒的に便利な部分は生かしながら、上手に必要な距離も保って生活リズムを大事に築いて欲しいです。
様々な危険を避けて自分の生活を絶対に守って下さい。同じように友達や知り合いの生活に被害を与えたり、気持ちを傷つけたり、時間を奪うような行為を絶対にしないように、改めて気をつけてもらいたいです。

新入生の皆さんを始め、この時期はクラスやクラブなどでアドレスを交換したり、LINEの仲間が広がる時期ではないでしょうか。思わぬトラブルが頻発しやすいことに注意を求めます。写メールなども危険であり、大きなトラブルの原因になりやすいです。特定の人を中傷したり外したりする、嫌がらせやいじめにつながることがあることにしっかり心を留めて下さい。学校でも、新入生対象の「携帯電話安全教室」を開いて専門家による指導をして頂いたり、各学年やクラスの新年度のガイダンスで注意を喚起しています。年間を通した重要事項とし、学校絡みのネットパトロールを依頼して定期的に調査したり、他の学校や警察からの情報収集にも努めています。

毎日の時間は戻らない大切なものです。時間をどう使うかは一人ひとりが自覚して決めることです。「タイムマネジメント」の課題は、皆さんにも我々大人にも共通の課題です。便利な道具にはその分自分の生活を支配されないよう、節度を持って時間を制限しなければなりません。他の人とやり取りする場面では、言葉や内容を選ぶマナーやエチケットが重要です。気の許せる仲間に対してこそ注意や配慮が必要です。

皆さんにはゲームやSNSの時間を抑えて、特に本を読む時間を増やしてもらいたいです。限られた自分の生活範囲を越えて世界と視野を広げるためには、読書が決定的に重要です。定期的に学校の図書館や大きな書店に足を運んで、読書を習慣にして欲しいです。
またこうした時代だからこそ、直接に相手と顔を合わせて話すことをいつも怠らないようにしていきたいものです。スマホやパソコンを通してしかコミュニケーションを取れない生活になると、リアルな実社会は次第に億劫なものになっていきます。
人間の社会の基本は、「フェイス・トウ・フェイス」の関係です。行き交う人に自分から声を出して挨拶すること。相手に直接お礼の気持ちや励ましの言葉を届けること。時には忠告してあげたり、助言を素直に聞いたりすること。また時を選んで腹をわって顔を合わせながらじっくりと対話することが、生活を潤いのある豊かなものにしていきます。

スマホやパソコンに対しては、自分なりの時間割を組み立てていきましょう。そこから離れるふだんの時間をしっかりとキープしましょう。その分、自分の五感を大事にする生活を心がけてほしいと思います。たとえばお家の周りや街の景色に、あちこちで出会う人たちの様子に、季節の移ろいにも注意して目を向けてみてほしいです。いろいろ足を直接に運んでみてもらいたいです。これから夏にかけてバラの花やアジサイの花が街や公園を彩ります。お家のある地域や通学範囲の鮮やかな新緑にもぜひ目を向けてほしいと思います。

最後に勉強のことを一言述べます。約1か月後には、最初の定期試験である前期中間試験が待っています。体育祭をはさむこの時期は、学習リズムを確立していく課題とも向き合っていかねばなりません。皆さんには「隙間時間」もちゃんと活かせるような地道な姿勢をこの時期こそ身につけていっていただきたいです。朝テストや小テストや単元テストではこのまま「小さなパーフェクト」を心がけて、最善を重ねていってください。

それでは、以上で私からの話はこれで終わります。ご静聴ありがとうございました。