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月別 校長通信

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第1297回 美しい言葉を子どもたちに

2016年7月1日

~高校2年生の家庭科「幼稚園訪問実習」~

 梅雨の晴れ間のある日、湘南学園高等学校2年生の生徒たちは、朝からそわそわしています。同一敷地内にある湘南学園幼稚園の子どもたちも、今日はお兄さんやお姉さんが来る日ということで、期待に目を輝かせています。
 
 学園幼稚園は、中高からみるとお兄さんでありお姉さんでもあります。というのも、湘南学園が創立された1933(昭和8)年には、幼稚園と小学校から出発した経緯があるからです。湘南学園に宿る精神は先行する歴史からみても、まずは学園幼稚園に体現されているといってもよいでしょう。


 学園幼稚園訪問実習は、高校2年5クラスを5日間で訪問実習をします。高校2年の家庭科授業の一環として、ねらいを①施設、設備、環境の観察、②園児の生活の観察、③園児と楽しく遊ぶ(遊んでもらう)…園児の名前を覚える、においています。その上で、対象は年少児(3歳)から年長児(5歳)であること、服装は動きやすい体操服に、学園幼稚園の先生方・園児の皆さんへの挨拶は元気に失礼のないように、嫌がるような傷つく言葉を使わないこと、園児の皆さんは訪問実習の生徒の真似をするので、言葉遣いや行動には十分注意をすること、そして最後に「遊んであげる」というより「遊んでもらう」「一緒に遊ぶ」。遊びの仲間に入れてもらう時は、必ず「入れて!」と声をかけること、などに注意して臨むことが求められています。


 私も高校2年のあるクラスの様子を見に行きました。訪問実習にあたる高校2年生の生徒に対して、学園幼稚園の藤田副園長は2つのことを述べたとお聞きしました。それは「美しい言葉を使ってください」、そして「園児は真似をするので、お手本になる行動を」というものです。そして、園庭側に脱いで置かれた高校2年生の生徒の靴を指差し、微笑まれました。その靴は見事に綺麗に並んでいるではありませんか。
 
 園児室での高校2年の生徒たちは、年中児の皆さんにまさしく「遊んでもらっている」様子でした。心が通い合う交流の場面は、外から見ていてもうれしさと共に心温まるものと感じ入った次第です。年中児の皆さんも、この時間がいつまでも続いて欲しいという様子が窺われました。いよいよお別れ、年中児が正門前のフェンスに並んで「さよなら」「またきてね」の挨拶に、高校2年の生徒たちも離れがたい思いでいっぱいになったのでしょう。「学び合い」は湘南学園の随所で生きています。
 
 湘南学園は幼小中高を併せ持つ総合学園として83年の歴史を築いてきました。現在同一法人内の教育機関が「連携・接続・一貫」を生かしたトータルな学園教育の構想づくりにむけた取り組みを一層強めています。ご紹介したこの取り組みもその1つであるといえましょう。