2015年度 交歓会

2015年4月22日


本日、2015年度「交歓会」を実施しました。
予定していた昨日から延期しての本日の実施です。
天気に恵まれ、暖かく過ごしやすいこの日は、出発時から子どもたちの気分も高まりを見せていて、活発な交流や素晴らしい作品が出来上がることが期待されます。

朝8時50分、小学校グラウンドに全校児童が集合して2015年度の交歓会が始まりました。6年生は1年生の手をひいて一緒に集合場所に向かいます。




グラウンドに集まった全校児童。開会式が始まりました。
執行委員からの挨拶や校長先生からの話があり、いよいよ片瀬海岸へ出発です!
2015年度の交歓会の目標は「班の人の顔と名前を覚えよう」です。共に作品を造る過程で生まれる交流を大切しています。そして、作品テーマは「お城」。これは、なかなか難しいテーマです。どんなお城ができるのでしょうか?




現地に到着すると早速、班のリーダーがプラカードを立て、全学年の子どもたちが砂を掘り始めます。
 
今年のテーマは「お城」ということで、形作りに工夫が求められます。どの班も、必要な量の砂を確保すべく、砂を掘って積み上げていくところからスタート。6年生は低学年の子たちへ指示をします。特に、低学年は作業の途中でとまどうことや、重いものを持つことができなかったりするので、6年生を中心に高学年が目を配っておく必要があるのです。6年生にとっては、こうしたリーダーシップを育む機会にもなっています。




さて、子どもたちの作業に目をやると、あちらこちらで穴を掘っている光景が。
「そこまで深く掘る必要があるの?」
というほど掘っている子もいます。理由を聞いてみると、「海水を汲みに行っちゃいけないから、水が湧き出るところまで掘っているんだ」と。なるほど、しばらくするとあちらこちらから「水が出たー!」という声が聴こえてきました。なかには、一生懸命掘りすぎて精魂尽き果てた表情の子も見られましたが、自分の役割を全うした充実感も見られます。

残り時間わずかという頃、高学年の子が細かい箇所に手を入れていきます。水をかけて固める箇所、白い乾いた砂を使って明暗をつける箇所、バケツの型を使って形作る箇所、指を使って線や点の装飾をする箇所、協力してラストスパート。1時間の制作時間にもかかわらず、細部までしっかりと装飾されたものが造られていく光景には、毎年のことながら驚かされます。







5,4,3,2,1・・・終了~!
 
全18班の「お城」が完成しました。
作品が出来上がると、自分の班以外の作品を見る時間です。
「この班、すごくうまいね」
「うちの班と同じ感じだ」
「これがドアかな?こっちが前かな?」
各班、特徴があってとてもおもしろい仕上がりとなっていました。
 
砂の造形作品作りが終わると、班ごとにお弁当を食べます。その後、ビーチクリーンを実施して、班ごとにレクリエーションを行いました。交歓会の準備や作業を通して、子どもたちの関係が少しずつ深まっていくのがわかります。交歓会の目標「班の人の顔と名前を覚えよう」を達成することはできたのでしょうか。きっと学校に着く頃には、多くの友達の名前を覚えていることでしょう。

湘南学園では「交歓会」のように、異年齢交流の機会を多く設け、縦のつながりを大切にしています。校内でも自然と声をかけ合える信頼関係は、活発な双方向コミュニケーションが期待されるだけでなく、上級生にとってはリーダーシップや思いやりを育む機会となり、下級生にとっては上級生から様々なことを教わる機会ともなっています。
 
今日の交歓会で深まった絆を大切に。そして、これからの学校生活がより豊かなものになることを願っています。2015年度はまだ始まったばかり。素敵な思い出をたくさん作って、ひと回りもふた回りも大きく成長してほしいと思います。