2024交歓会

2024年4月25日

2024年度の交歓会が行われました。51回目を迎える湘南学園の伝統行事です。

今回の交歓会の目標は「チームワークを大切に、みんながわくわくするような思いやりのある交歓会にしよう。」です。そして、作品テーマは「世界で有名なもの」。今年も子どもたちの力作がたくさん片瀬海岸に現れました。

交歓会は、1年生から6年生までの全ての学年で構成される“なかよし班”と呼ばれる18班に分かれて作品を作っていきます。6年生にとっては、最高学年として児童会でリーダーシップをとる初めての行事。1年生の手を引いて歩いたり、班のメンバーに声をかけたりしていました。小学校グラウンドを元気よく出発し、会場となる海岸へ。いよいよ作品作りの開始です。

どの班も、必要な量の砂を確保すべく、砂を掘って積み上げていくところからスタート。6年生は低学年の子たちへ指示をします。特に、低学年は作業の途中でとまどうことや、重いものを持つことができなかったりするので、6年生を中心に高学年が目を配っておく必要があります。また、海に水を汲みに行くことが禁止されているため、水が出るところまで掘り続けていました。この水は、水を固めたり、装飾をするときにつかいます。

「水が出た!」
「ここを固めて」
「砂が足りないよ」

など、あちらこちらから声が聴こえてきます。

残り時間わずかという頃、高学年の子が細かい箇所に手を入れていきます。水をかけて固める箇所、白い乾いた砂を使って明暗をつける箇所、バケツの型を使って形作る箇所、指を使って線や点の装飾をする箇所、協力してラストスパート。限られた制作時間にもかかわらず、細部までしっかりと装飾されたものが造られていく光景には、毎年のことながら驚かされます。今年は、前日にたくさんの雨が降ったので、砂が多くの水分を含んでいました。そのため、いつもよりも細やかな造形を作ることができました。

終了時間となり、それぞれの作品が海岸に姿を現しました。富士山、エベレスト、スフィンクス、万里の長城など、それぞれの班の個性が現れていてとても面白いです。作品が出来上がると、自分の班以外の作品を見る時間です。他の班の作品を見て回り、自分の感性を磨く機会にしてほしいと思います。

湘南学園では「交歓会」のように、異年齢交流の機会を多く設け、縦のつながりを大切にしています。校内でも自然と声をかけ合える信頼関係は、活発なコミュニケーションが期待されるだけでなく、上級生にとってはリーダーシップや思いやりを育む機会となり、下級生にとっては上級生から様々なことを教わる機会ともなっています。

今日の交歓会で深まった絆を大切に。そして、これからの学校生活がより豊かなものになることを願っています。