鑑賞教室『パシフィック打楽器合奏団スクールコンサート』

2015年7月15日

本校では、子どもたちが本物の芸術に触れる機会として鑑賞教室を実施しています。
昨日行われた鑑賞教室では「東京パシフィック管弦楽団」の方々をお招きして約1時間の演奏を披露していただきました。

本校の児童の中には、音楽や演劇などの芸術へ興味を持っている児童も多く、たいいく表現まつりでの民舞の表現や制作展の数々の個性あふれる作品を目にしてもそれぞれの感性を感じることができます。音楽会では、高学年にもなると各クラスで曲選びから伴奏、指揮まで子どもたちが中心となって形作っていきます。

今回の鑑賞教室は、芸術に親しんで興味や関心を広げるきっかけとしてだけでなく、それぞれの感性や創造力を育む機会としても期待しています。


午前9時40分、いよいよ『パシフィック打楽器合奏団スクールコンサート』の開演です!
マリンバ、ビブラフォーン、グロッケンシュピールなどを用いた素晴らしい音色が会場に響き渡りました。打楽器を使っていることもあって、どこかリズミカルな演奏に、自然と体を揺らしている子どもも多く見られ、手拍子も自然と起こる一体感。音楽の素晴らしさを感じずにはいられません。演奏がはじまってから数分で、会場のほぼ全員が合奏に夢中になったのではないでしょうか。


楽器の紹介では、様々な楽器のお話を聴くことができました。

「どんな音がするのだろう?」

見たこともない楽器に興味津々の子どもたち。
手作り楽器体験では、各クラスの代表者が前に出て、楽器の演奏を習って「南の島のハメハメハ大王」を合奏しました。普段あまり触れることのない楽器を扱うのはちょっとドキドキ・・・。手作り楽器の独特な音色は聞き慣れないハーモニーを奏でていました。





体を使っていろいろな音を出す「ボディーパーカッション」も子どもたちにとっては新鮮だったようです。この演奏では、体のあらゆる箇所を使って音を生み出し、5人がそれぞれ様々な音を出すことで絶妙なハーモニーを生んでいました。時々テレビなどで見ることはありますが、実際に目の当たりにして見ると本当にその素晴らしさがよくわかります。
その後、体を使って音を出そうとする子どもたちも見かけました(笑)。
 
今回の鑑賞にあたって、事前に鑑賞マナーについても教員から話をしました。

・聞くことに集中しましょう
・音をたてないようにしましょう
・タイミングよく拍手をしましょう

学年にあわせ、マナーについての学習の機会ともしています。



1時間という短い公演時間ではありましたが、非常に多くの曲を聴くことができ、合奏にあわせてみんなで歌うこともできました。とても有意義な時間になったことでしょう。

最後には、楽団の方がアンコールの声援に応えていただき、「天国と地獄」の合奏をしてくださいました。アップテンポのこの曲は会場を盛り上げ、子どもたちの気分も最高潮に達したのではないでしょうか。“音楽を楽しんでいる” そんな表情を子どもたちから見ることができる1日となりました。
 
「どうだった?ずいぶんと笑顔だね?」
と公演後に聞くと、

「だって楽しかったもん!」
と、ある子が答えてくれました。
 
こうした機会をきっかけに子どもたちの興味、関心が広がり、感性が育まれるきっかけになることを願っています。