校長通信・「新校長の吉川です。よろしくお願いします!」
2026年4月10日
4月より新たに校長となりました、吉川謙太郎と申します。よろしくお願いいたします。
1995年に社会科教諭として入職して以来、湘南学園一筋で30年以上お世話になっています。微力ではありますが、一生懸命つとめたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
「ユネスコスクール」である本校は、「日常のすべてが学びである」という考えのもと、「湘南学園ESD」を推進し、その充実をはかっていこうとしています。日常のあらゆるところに「学びのタネ」は存在します。その「学びのタネ」を自ら見つけ、自分のものとして育てていけるような生徒(つまりは「自ら学ぶ意欲を持つ生徒」)を育成していきたいと考えています。
8日に入学式があり、188名の新入生をお迎えしました。9日には中2以上の生徒が参加して始業式があり、本格的に新年度がスタートしました。
今回の校長通信では、入学式で「校長式辞」としてお話させていただいた内容をお伝えしたいと思います。
新入生の皆さん。
今、この場に集っている、この188人の中には、今日から中学高校の6年間を過ごす中で、君にとって一生の友人となる人がいるはずです。
中学・高校時代の6年間というのは、人生100年時代といわれる現在では、時間の長さだけをみると「たったの6年間」なのかもしれません。ただ、君らしく君の人生を生きていくためには、この6年間は、ものすごく重要な時間になります。
それは、いろんな人と出会い、いろんな刺激や影響を受けて、いろんな学びを経験して、君自身が大きく成長していく時だからです。
そして、親御さんからも自立をして、一人の大人へと歩んでいく、その道そのものだからです。
そして、何より、君たちは「自由」というものを持っています。「将来はこういう自分になりたいな」という夢をかなえるために、自由にものを考え、自由に学び、自由にものを言う、そんなことができるのだということです。
ここで、よく覚えておいてもらいたいことがあります。それは、いま、君の隣に座っている人、その人もまた、「自由」というものを持っているのだということです。その人もまた、「将来はこういう自分になりたいな」という夢を持っているのだということです。
つまり、わたしたちは、「みんな、一人一人が自由で、夢をかなえようとして頑張っているんだ」ということ、「自分と同じように、相手も自由なんだ」ということを決して忘れてはいけないのだということです。
でも、残念ながら、それを忘れてしまった大人たちがいます。その大人たちは、「相手も自由なんだ」ということを忘れ、自分の言うことを聞かない相手を武力で攻撃して、無理やり言うことを聞かせようとしています。ウクライナやガザやイランなどで、そんな酷いこと、つまり戦争が起きてしまっています。君たちには、そのようなことをするような人間、そのようなことを認めてしまうような人間になっては欲しくありません。
私は、こんな時だからこそ、君たちが今日入学した、この湘南学園が「ユネスコスクール」なんだということを、しっかり理解してほしいと思っています。そして、私は、そのことを君たちに誇りに思ってほしいとも思っています。
とはいえ、まだ、「ユネスコスクール」とは何?と思う人もいるかもしれません。
では、ユネスコスクールとは何なのかというと、それは「ESD(持続可能な開発のための教育)を進めていきますよ!と宣言している学校」といったところです。
あまり良く分からないかもしれませんね。
もう少し簡単に言うと、「戦争などのない、持続可能な世界をつくっていくことのできる人間を育てますよ!と宣言している学校」ということになると思います。
そもそも、ユネスコとは、国連(国際連合)の機関の一つなのですが、その一番大事な決まりである「ユネスコ憲章」の中には、戦争を起こさないためには「人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という有名な言葉があります。
今日から始まる湘南学園中高での生活の中で、多くの人と関わり、たくさん学び、そして、君たち自身の心の中に「平和の砦」を築いていってください。そして、平和な、持続可能な社会を創る人となっていってほしいと思います。
そのためには、社会の動きに、広く関心を持ち、自分から色々と調べたり、人の意見を聞いたりしながら、しっかりと学んでいく必要があります。
そして、知識が増えたり、できなかったことができるようになるような経験をたくさんして、学ぶことを楽しめるようにしていってほしいと思います。
そう。学ぶことは楽しいことなんです。
湘南学園の先生たちは、そんな君たちを全力で応援します。今日からの6年間を、皆で一緒に、素晴らしい、かけがえのないものにしていきましょう。
一緒に頑張っていきましょう。
188名の君たち一人一人に、そんな呼びかけをして、私の式辞を終わりたいと思います。