オーストラリアセミナー 4日目

2013年7月26日

 今日の1校時は、ゾイ先生によるESLの授業でした。ゾイ先生は、ノックス校のインターナショナルコースのコーディネイターで、普段は、このコースの生徒達にESLで英語を教えています。また、現地のノックス校生の中国語を担当しています。ノックス校では、Year 1(小学校1年生)から全員がドイツ語を勉強し始め、Year 2 からは、全員がドイツ語と中国語の2カ国語を勉強します。中学校になると外国語の授業は、ドイツ語・フランス語・中国語・インドネシア語の中から生徒達は1科目選択して授業を受けることになります。ゾイ先生ご自身は、ノックス校のインターナショナルコースの卒業生で、大学卒業後に、母校に戻って教壇に立たれています。ちなみに、オーストラリアでは、中学校や高校でも、先生方の多くは、2科目以上の科目を担当されています。

 話は元に戻って。このESLの授業では、まずは始めに、何枚かの写真を見て、それらの写真がオーストラリアでの写真なのか、それとも他の国のものなのかを当て、それらの理由について英語で説明するというものに取り組みました。次に、オー ストラリアの地図を見ながら、この国の国土が、6つの州と2つの準州(territory)が合わさってできていることと、それぞれの州に正式な名前と共にニックネイムも付けられていることを教えてもらいました。ゾイ先生は、人柄も容姿もとても素敵な方なので、湘南学園生達はみな口をそろえて彼女のことを「かわいい!」と言いながら、彼女のことが大好きになったようです。


 2校時目は、パフ先生のクッキングの授業で、オーストラリアの伝統的なお菓子であるパブロバの作り方を教えてもらいました。この授業には、9月のノックスジャパンツアーで日本にやってくるシンガポール人のジャンリーと香港人のリンリアンを含む3人のインターナショナルコースの生徒がお手伝いに来てくれま した。この授業で作ったパブロバはフルーツケーキのようなお菓子です。ひとりひとり1個ずつ作り上げて、それらをホストファミリーへのプレゼントとして、家に持ち帰りました。翌日に聞いた話ですが、カっちゃんのホストファザーがその日誕生日だったため、パブロバを家に持ち帰ってプレゼントした際には、かなり喜んでもらえたようです。もちろん、家だけでなく授業でも、パフ先生が作ってくれたパブロバをみんなでおいしく戴きました。



 3校時は、ピーター先生によるESLの授業でした。今日の題材は、Australian Slang と呼ばれるオーストラリア人にしか通じない方言です。これらの起源は、かつてオーストラリアが島流しの刑務所であった頃、刑務所の中の囚人達が、牢屋の見張り番の刑務官や兵士達に自分達が何を話しているのか分からないようにするために創り出したいわば暗号のようなものでした。
それが、現在では、一般の人々が日常的に使う英語へと進化してきたわけです。学園生達は、この興味深い方言と、オーストラリア人独特の単語や文章を早いスピードで短く縮めて発音する言い方を教わりました。
そして、これらの表現を使って、英語式の俳句を作って、それらをみんなの前で発表しました。みんなとても理解力があり、また、良く頭を使ってなかなか面白い英語俳句を詠んでいました。


 午後の授業は、スポーツです。オーストラリアでは、スポーツがとても盛んで、何と学校間の公式試合をウィークデーの午後に行います。
この日も、ノックス校のグラウンドでは、オーストラリアンフットボールの試合が行われ、日本にも来たことがあるトムやティムがこの試合に出場していました。体育館では、ネットボールと呼ばれるハンドボールとバスケットボールをミックスしてような女子のスポーツの試合とバスケットボールの試合が行われており、学園生達は、これらの試合を見学した後、バスケットボールと thunder hockey と呼ばれる体育館で行うホッケーを楽しみました。

バスケットボールでは、最初、ノックス校の女子バスケットチームである『ノックスファルコンズ』の高校生チーム(Year 10~12)と湘南学園高校バスケ部女子が、試合を行いました。この記念すべき日豪の国際マッチ1試合目は、湘南学園が勝利しました。バスケ部の生徒達のガチンコの試合の後、学園生とインターナショナルコースのジャンリーが混ざって8人対8人でのバスケの試合をしました。みんな夢中になってバスケを楽しみました。この試合では、運動部には属していないエリカがバシバシとシュートを決めていましたよ。

バスケの後は、サンダーホッケーをしました。昨年度、カナダセミナーに参加したリホとユイハ以外の生徒達は、みな初めてのスポーツでしたが、こちらも大汗をかきながらとても楽しくやれたようです。


 こんな感じで、今日も充実した1日を過ごすことが出来ました。しかしまあ 、高校生達の順応性というものはなかなかたいしたもんですね。みな特にホームシックになることもなく、このノックス校でのひと時ひと時を満喫してくれているようです。早くも「ずっとここにいたいよぉ~!」という嬉しい声が聞かれ始めましたよ。