陸上部・ゴールデングランプリ観戦記

2014年5月20日

先週11日、国立競技場で「ゴールデングランプリ」という陸上競技大会が行われました。陸上部では、中2から高2までの女子4人が観戦しに行き、プロのパフォーマンスを間近で観る機会がありました。彼女らが書いてきたレポートを今日はご紹介します。


高校1年・女子

まず、どの選手も自分のフォームを確立していて、しかもそれがキレイだからすごいなと思った。短距離はもちろん、中距離・長距離もスタートから勢いがあって、“あぁ、さすがだな”と思った。でも、今思うと地区予選に出ていた県大会への出場を決めた選手の人たちも共通してスタートは速かった。だから、やはりどの競技でもスタートは本当に大事なんだとあらためて考えることができた。特に私はスタブロを思い切り蹴って前傾でいくのが下手なので、プロの選手のスタートが間近で見れてよかった。

一番印象に残ったのは女子100mHと男子800mだ。まず女子100mHはハードルを跳んでるのに跳んでないようにすごく自然に跳んでいたのが本当にすごかった。「跳ぶ」より「跨ぐ」感覚に似ていた。スタートしてから一瞬でゴールした気がした。本当に一瞬だった。

次に男子800mは目の前で日本新記録が出たので印象に残っている。最初、日本人の選手より外国人の選手の方が前に出ていたのにラスト200mを超えたあたりから急にグワーッと日本人選手が前に出てきてあっという間に新記録を出してしまったので驚いた。目の前で新記録が出て、とても感動した。

今回初めてゴールデングランプリを見たが、普段あまり興味のない種目もすごく見入ってしまってあらためて陸上の楽しみ、難しさも感じた。どんなに速い選手でも記録が出なくて悔しいと言っていて、自分と同じだなーと思い、少し安心した。今回目で見て感じたこと、学んだことを今後の部活動に活かせるようにしていきたい。


高校2年・女子

ゴールデングランプリ前に110mHの選手が中学生を対象にやっていた陸上教室のアップを途中から見ました。主にスキップのようなものでした。

10㎝間を

① スキップ+ステップ

② ①+大きく踏み出す

③ 3歩ゆっくり3歩速く

④ 脱力スキップ

⑤ 大きく進むスキップ

⑥ 速く前に進むスキップ(前かがみ、お尻を出さない)

⑦ダッシュ100m

をやっていました。ステップを刻むものが多く、世界レベルの選手もステップをきちんとやっているのだろうかと思いました。

女子中距離種目は1500mだけでした。私は特にスタートに注目しました。最近、スタートの練習を中心にやっていた為です。観客席からだったのでよくわからない部分もありましたが、最初のバックストレートはとても速く見えました。どの選手のストライドが大きく、前半から攻めのレースでした。400m 1分08秒、800m 2分13秒75、1200m 3分17秒、1500m 4分03秒89。だいたい400mのラップタイムが同じでしたが、やはり最後の300mはすばらしいスパートでした。私は800mのとき400mが1分09秒なので、コーチが言っていたようにもっと楽に入れれば、いい記録が望めると思いました。

男子800mの川元選手には本当に感動しました。スタートから臆さずトップで自分のレースを走る姿は、本来、私が目指す姿そのものでした。400m 51秒09、800m 4分45秒75。日本新おめでとうございます!!スタートの最初の100mのカーブはスピードを抑え気味に見えました。100mからのストレートの時にスピードをバンバン出していたように思います。

スタートの仕方は様々でしたが、世界レベルの選手はやっぱり一味違いました。私もスタート上手になりたいと思います。日々の練習のスタートを大切にしたいです。次は日本陸上を見たいですが、遠いので録画します。

今やるべきこと(学んだこと)

● 400mを楽に70秒切り

● ステップを大事にする

● スタートから自分のレースをする

 


中学2年・女子

● 中距離のドリルで消された、高くジャンプスキップをやっていて、やっぱり何か意味があるのかなと思ったが、自分ではその何かが分からない。

● コーチが言っている、抜けてもいいから全力で走れみたいな事は私はよくわからなくて、ソッチのほうが格好悪いなと思っていた。しかし、この大会でプロの選手の方々が何名か抜けていてとても驚いた。プロの方々は最後まで走るのかと思っていて、予想外だった。このことから、大会だからといって無理して最後まで走るのではなく、途中で抜けることも大事なんだなと思い始めた。

● ハードルの選手はハードルをジャンプして跳んでいるのではなく、スキップみたいに見えて、これがプロの世界なのかと思った。

 


中学3年・女子

今回、ゴールデングランプリを観戦しに行って思ったこと。

まずは選手一人一人の集中度が全然違いました。それと、走る直前まで体を温めていて、冷やさないようにとても意識していました。跳躍の選手も自分の競技が終わったらすぐに着るなどして、すごいなと思います。でも私たちもそのくらいのことは普通にできると思うので自分も意識して試合に臨もうと思いました。

4×100mRは本当に迫力がありました。バトンの受け渡しがすごくて、一番すごいなと思ったのはバトンをもらうために走るとき、加速がすごくて感動しました。どうしたらあんなに短い距離で、あんなスピードの速い加速ができるのか、調べたいと思いました。まだ調べることはできていないけど、調べるのではなく、人に聞いたり、自分で研究?というか、自分で走ってみて体勢がどのくらいなら良いのか、距離がどのくらいなら加速できるのか考えてみたいと思います。スタートからの前傾と、ゴールの体勢が素晴らしかったです。走っている時、そんな、どのくらい保つのかなどあまり考えることができないので、習慣づけたいです。

走り方(フォーム)が一人一人きれいでした。だからやはり、フォームは速く走るために大切なことだと感じました。腕を使いながら、腹筋をちゃんと使って、スタートの時の足の上げ方、ひざの曲げ具合がすごかったです。フォームはすぐに直すことはできないけれど、私は腕をすごく振ってしまうので、少しずつフォームを改善していきたいです。