ポーランド・リトアニアヒストリーツアー 10日目

2014年8月29日

ついに最終日です。
 
10時に在リトアニア日本大使館に表敬訪問する機会を得ました。
お忙しいなか、白石和子大使ご自身が対応してくださいました。誠にありがとうございました。
緊張の中でも、生徒たちにとっては得難い経験になりました。

その後、KGB博物館に行きました。
ここは、ソ連時代に、KGB(国家保安委員会)が使っていた建物がそのまま博物館になったものです。
いわば、ソ連の暗黒面を象徴するようなところといえるでしょう。
とくに、その地下には、収容施設や拷問室や処刑室などが生々しく残されています。大きな衝撃を受けるとともに、
「自由であること」のありがたさと大切さを、嫌でも感じざるを得ないような場所でした。
その博物館の前には、リトアニアの苦難の歴史を物語るような、子どもたちが描いた絵がたくさん展示されていました。
そこからは、リトアニアの人々が、苦難の末に手にした「自由であること」を、守り続けていこうという強い意志が感じとれました。

その後、国立ユダヤ博物館の近くにある、杉原千畝の顕彰碑をみました。

そして、ビリニュス空港に向かい、リトアニアとお別れし、フランクフルト経由で羽田空港に到着し、無事解散となりました。


このツアーの実現には、実に多くの方々のご協力をいただきました。
早稲田大学千畝ブリッジングプロジェクト(とくに同行してくれた中嶋・竹村両氏、そして顧問の山口様)、カウナス・ドルスキニンカイでお世話になった方々・・・、皆さん「善意の塊」といえるような方々です。
その一人ひとりの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

また、このツアーは、「行って、終わり」にはしないつもりです。事後学習を行い、生徒たちの目線で、杉原千畝の功績や、アウシュビッツ、リトアニアのこと等など、できるだけ多くの人に伝えられればと思っています。
 

最後に、帰りの飛行機の中で書いた、このツアーについての生徒たちの感想を載せておきます。

H;最初はリトアニアってどこ?から始まったこのツアーが、今終わってみると、リトアニアやポーランドの歴史や文化など、とても
たくさん感じることができて貴重な体験となりました。

K;トータルで9泊しかしていませんが、とても内容が濃く、学ぶことが多かったです。実際にその場に行くという貴重な体験ができて
とてもよかったです。

F;歴史をたくさん学ぶことができたのだけではなく、ポーランド・リトアニアの人々の優しさ、習慣に触れることもできて、とても印象に残りました。千畝さんを通して、色々な事を経験できてよかったです。今すぐにでも、ホストファミリーのところに戻りたいです。

I;私は歴史のことがわからないのに行きました。けど、ポーランドとか、リトアニアのことをたくさん知ることができて少し賢くなった感じがします笑笑。それと、私たちの知らない所で、日本を知ろうとしてくれている人たちがいるということも知りました。それをふまえて、今度からもっと色々と頑張りたいと思いました。

Y;このヒストリーツアーに参加して、今まで教科書で見ていた場所を実際に訪れて、更に新しい知識を得ることができて、とても充実した時間を過ごすことができました。夏休みの終わりに歴史や世界にふれることができてとても刺激をうけました。さらに歴史について興味を持つことのできるツアーであったと思います。