9月・10月 中高図書室から

2015年10月14日

雨の日が長く続いた9月は図書室の利用者が多く、男子に人気のソファスペースは連日満員状態でした。マンガや絵本を読んで息抜きをする生徒もいれば、新聞や雑誌をチェックしたり、好きな小説のつづきに没頭する生徒もいます。
各々が「自分の好きなモノ」を持ち、それについて関心を深めていく段階に入る中高生のために、図書室もさまざまな資料を提供していきたいと思います。

 

期末試験の前には多くの生徒が図書室で勉強します。張り詰めた顔をしていた高校3年生も、試験が終わった日はリラックスした様子で書棚の前にすわりこんでいました。

 


10月末から始まる『第69回読書週間』に先がけて、図書室では「本」をちょっと変わった視点から捉えなおすシリーズ特集をしています。
まずは「このタイトルがすごい!」特集。『お父さんがキモい理由を説明するね』『イカはしゃべるし、空も飛ぶ』『絶対に解けない受験世界史』『先生、モモンガの風呂にはいってください!』『君がえらんだ死刑のスイッチ』…など、題名だけでも思わず手にとってみたくなるような、技ありタイトルの本を集めました。


続いて「辞書の世界」特集。今年は『広辞苑』が発刊されてから60周年、人間でいえば還暦にあたります。これをトピックに、辞書をめぐる特集を行っています。特に人気なのは「オススメ辞書占い」などが載っている『学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方』(角川学芸出版)。さまざまな辞書がキャラクター化され、その特徴がやさしくわかる一冊です。

 

さいごに、大人気の小説『図書館戦争』をテーマにした特集です。映画公開中のこの作品は、政府による検閲が合法化された日本を舞台に、本を守る「図書隊」の戦いを描いた話題作。魅力的なキャラクターたちが織り成すラブストーリーで中高生の心をつかみつつ、思想の自由や表現の自由、国家権力と司法、専守防衛など、現実社会の問題を巧みに浮かび上がらせています。

 

学園祭も終わりいよいよ秋本番。生徒たちには「本を読む自由」にたっぷりと浸ってほしいと思います。