中国昆明(こんめい)市 雲南大学より2名の大学生の方の国際交流プログラムが始まっています

2016年2月10日

湘南学園では、グローバル教育の一環としてイギリス、カナダをはじめとする海外セミナーを年に複数回行っていますが、通年を通して、海外からの留学生の受け入れも積極的に行っています。

この度、藤沢市と友好都市である中国昆明(こんめい)市にある雲南(うんなん)大学滇池(でんち)学院外国語学部日本語学科で日本語を学ぶ学生さん2人が、国際交流の為に2月8日(月)から、5日間の交換プログラムを本学園で実施することになりました。

訪問されているのは蒋 永輝(JIANG YONGHUI)さん(20歳)と李 庭宇(LI TINGYU)さん(20歳)で、本学園の生徒宅でホームステイをしながら学びます。

3日目である2月10日(水)、今日は理科と国語の授業を生徒と一緒に学んだり、中国についてのプレゼンテーションをやったり、茶道も体験するなど、とても濃い内容でした。

 1時間目に二人が参加したのは中3Aの教室で、圓谷(つむらや)教諭担当の理科の授業です。授業表題は『原子力発電所の仕組み』でした。「放射線を科学的に正確に理解して欲しい。その上で、原子力に対する自分なりの意見を持って欲しい」と、昨年の秋に研修旅行で瀬戸内海に浮かぶ長島(ながしま)を訪問した際、原子力発電所から流される温廃水の存在を学んだ中3の生徒にとって無視できない深いテーマの授業でした。


当然、授業中にも実動線量の単位であるシーベルト(SV)や、アインシュタインの相対性理論から導きだされたE= mc2 専門的な式などの解説は日本語で行われ、参加した蒋さん等は熱心にメモを取りながら聴講していました。

 日本語を学習し始めて1年くらいのお二人ですが、中、高校時代は理系科目を主に選択されていたそうで、終了後に感想を尋ねると、「私も中学3年生の時、同じ内容を勉強したので懐かしかったです。」(蒋さん)、「私はもともと物理に興味があるので、とても楽しかった。」(李さん)と、授業内容をしっかり把握しておられ、お二人の語学力の高さに感心しました。

  この後に続く交換プログラムは鎌倉訪問なども入っており、日本文化をたっぷりと経験される予定です。最終日には、本学園の生徒対象に中国語初級講座も予定されており、第1回台湾セミナーを控えている生徒にとり絶好の機会になるかと思います。また、この模様は学びブログでご報告したいと思います。

  「好きな日本食はうどん、天ぷら、定食。刺身を食べることも楽しみ」「ホストファミリーと一緒に秋葉原に行く予定。中国の若者にとっての秋葉原は憧れの場所なので、待ちきれない」と、本当に日本の滞在を楽しんでおられるお二人ですが、

「将来は日中友好の架け橋として活躍したい。」(蒋さん)、「大学卒業は、中国か日本か分からないが、日本語を使う仕事につきたい。日本は素晴らしい国。ここに来られて嬉しい。」(李さん)と夢を語るお二人はとても輝いて見えました。

世界で活躍したいと夢を持つ留学生と接するチャンスがここ湘南学園には日常的にあります。手を伸ばせば、すぐそこに世界と繋がる。今回の国際交流交換プログラムを通して、本学園の生徒達にも、また新たな世界が広がる機会になりました。蒋さん、李さんにとっても本学園の体験が、有意義なものになることをお祈りしています。お二人とも、頑張ってください!