スウェーデン留学レポート No.3

2016年3月18日
スウェーデンに来て7ヶ月。日常生活がだんだんと英語からスウェーデン語に切り替わってきました。スウェーデン語はまだまだですが、1月にドイツ人ホストファミリーからスウェーデン人ホストファミリーにチェンジし、家の中で、スウェーデン語を使う機会が増えてきたので、言語環境的には、随分変わりました。難しいことは、まだまだ理解できていませんが、ホストファミリーとスウェーデン語で話せるというのは、とても大きな環境の変化なので、スウェーデン語がもっとマシになるかもしれません!?


■スウェーデンのこと
12月と1月は、本当に寒かったです。零度以下の世界で生活するなんて、少し前の私には考えられないことでしたが、それがあたり前になりました。
でも、どこも建物の中は、あたたかく、殆どの人が長袖一枚(半袖の子もいるくらい)で生活しています。天気はずっと悪く、外にいても薄暗くて、これがずっと続いたら憂鬱になりそうな景色でした。でも2月後半になると、少しずつ温度は上昇して、零度以下にならない日もあり、時々見ることのできる青い空に、とっても幸せを感じられました。太陽が見えると、みんな嬉しくて日向ぼっこしてしまう気持ちが、すごくわかります!!青い空と太陽、最高!



■今日までのできごと(写真のある日から抜粋)
【12月3日 クリスマス準備】
12月に入ると、みんなクリスマスの準備に大忙し。スウェーデンのクリスマスは一年の中で最大のイベントで家族や親族と過ごし、その時に全員でプレゼント交換をするので、12 月に入ると誰もがクリスマスプレゼント探しに追われています。買ってきたプレゼントはツリーの下においていきます。私もホストファミリーのプレゼント探しに奔走し日本の家族や友達にはクリスマスカードを書きました。



【12月4日 ロータリー定例会】

このところ忙しくてプレゼン資料を作るのが、前日になってしまい、夜中までかかりました。
ちなみに、日本から持ってきたノートブックパソコンに、日本の紹介や自己紹介、学校紹介などをPowerPoint で作ってきていたので、それらをうまく利用して、定例会でのプレゼン資料土台にしたりしています。


【12月6日 ニコラウスが来る日 (ドイツ文化 ドイツ人ホストファミリーに教えてもらった)】
今日はドイツの文化の一環、12/6のニコラウスが来る日!ニコラウスは大昔に実在した人で、ドイツのサンタクロース!貧しい人に食べ物を与えていたのが今でも伝説となって、この日に1年間いい子にしてた子供はお菓子がもらえるというもの。通常は靴を外に置いておくらしい。

 
朝起きたら、こんな風になっていた♪



【12月9日 クリスマスチャリティーコンサート】
学校のあと、クラスメイトとクリスマスチャリティーコンサートに参加。私はクラスメイトと一緒にダンスを踊りました。ケーキなども焼いてきて、それを売り、そのお金と、入場料を貧しい国等に寄付するらしいです。ちなみに5000kr(75000円)くらい集まったそうです!



【12月12日 デンマーク日帰り旅行 船で3時間で到着】
デンマーク語のwritingはほぼスウェーデン語と同じだから、だいたいわかるけどspeakingはまったく違う!!



【12月13日 ルシア祭】
スウェーデンの伝統的なロールパン、Lussekatt はサフラン入りの黄色い柔らかいパンで、12月13日に食べられている。私は、友達の家で、一緒に作らせてもらった。とても美味しい!!


ルシア祭は12月13日に、一家の子供の中で年長の少女が祝祭に参加して少女は聖ルシアに扮してロウソクの冠を被り、ロウソクを手に持ち、同じ扮装をした少女たちと一緒に行進する。ロウソクは、生命を奪うことを拒む、火の象徴で行進はクリスマス・キャロルや、そのほかのルシアの歌を歌いながら行う。



 

 
感動して涙が出た・・・


 

 
帰宅後、ルシアごっこ

次の日には、学校ルシアもあった。(夜に他の場所で)


【12月18日 ロータリーの朝定例会】
朝の出勤前の時間に定例会をして、時間を有効活用しているんですね。今日の定例会は、クリスマスムードでした。ロータリーの皆さんから、クリスマスプレゼントもいただきました。これも、クリスマスまで開封してはいけないらしいです。



【12月24日 クリスマスイブ】
スウェーデンのクリスマスは、日本のお正月。家族で祝う日。みんな家族と過ごす為にお店も閉まっています。 クラスメイトに私の日本の学校は、今日も学校がある、と言ったら、皆、「クレイジーだ」と驚いてました。 スウェーデンもドイツも、クリスマスのメインは24日。プレゼント開封は24日の午後、ツリーの下に置かれたものを 一人ずつ、順番に開封していきます。



翌日は、セカンドホストファミリーの家でクリスマス



欲しかったKånkenバックをいただき感激! (これスウェーデン発のバッグ!!)



【12月31日 大晦日】
スウェーデンの大晦日は、友達と集まってパーティーなどをするのが一般的?

日付がかわる瞬間にいろんな家から打ち上げ花火があがりました。

【1月3日 キャンプ 3泊4日】
セカンドホストファミリーの家に前泊して、そこから電車で6時間のRättvikへ行き、色々なグローバル問題についてプレゼンテーションを聞いたり、ディスカッションしました。



【1月15日 ロータリーの朝定例会】
日本のお正月などを紹介しました。スウェーデン語での発表で緊張しました。



【1月17日 セカンドホストファミリーへチェンジ】
お世話になったホストファミリーに感謝の手紙を書いてお別れしました。6か月間ありがとうございました!



【1月28日~1泊 TOEFL受験】
▶TOEFLの為に電車で3時間かけてMolmöの街へ。
折角なので、一人で観光して帰宅。



【1月30日 アイスホッケーの試合を観戦】
Tシャツを買ってもらいメイクも無料でしてもらった後、Göteborg最大最強チームの応援をしてきました。



【2月14日 バレンタインデー】
スウェーデンのバレンタインは恋人同士で花を贈る事がある?くらいみたいです。
私はホストファミリーに感謝を込めてチョコチップクッキーを焼いて、お花を添えて手紙とプレゼントしました。



【2月17日 ストックホルム旅行 3泊4日】
二月の中頃にあるSport lovetという一週間の休暇中に、ストックホルムに観光で4日間行ってきました。



■その他
【学校】

 

 
学校とは思えないような空間。この日は校長先生と 一年生のティーパーティーでした。 学校の冬休みは、12月19日から19日間でした。


 

 
授業にアイススケートもしました。ほとんどの友達みん な自分のスケートシューズを持っていました。


【スウェーデンの伝統菓子】

 

princess torta (私は苦手・・)

スウェーデンの誕生日やお祝いごとで必ず登場するマジパンケーキ。



 
セムラ (私は大好き)

中身がくり抜かれたカルダモン味の甘いパンの中にアーモンドペーストと牛乳を混ぜ合わせたものが入れられ、その上にホイップクリームが入ってる。


【寿司パーティーセッテング】
留学生としてお世話になってばかりですが、たまには、寿司パーティーを開催して皆様に 御礼の気持ちも込めてセッティング。寿司は人気なので、とても喜ばれます!

 

 
お皿でカラフルに演出



 

 
黒い器の中身は味噌汁!


■おわりに
【最近の自分の日記より抜粋】
今日の学校のスウェーデン語の授業では、デンマーク語とアイスランド語の言語についてのプレゼンテーションだった。 こうゆう授業がとても多くて面白い。日本の高校の授業にはなかった。
 
デンマーク語は、読みはすごくスウェーデン語に似ている!ほぼ理解できる程度。でも発音は全然違う。TOEFLを受けに行ったマルメで話されてるスウェーデン語はやっぱり南にあるだけあって、すごくデンマーク語に影響を受けてるように感じる。もっと喉を使っていて、私からするとドイツ語に聞こえる。ただ、スウェーデン語とノルウェー語はなんとなく似てる。お互いの言語でコミュニケーション取れる程度。だからスウェーデン語ができるようになれば、ほぼノルウェー語も理解できるようになる。それってちょっと素敵!そして同じ北欧のフィンランド語が、これまた全く違う。スウェーデンの隣なのに!!こういう事を知るのって結構面白い!
 
最近興味があるのは、スペイン語です。一番仲の良いアメリカ人留学生のesmeはスペイン語も話せるけど、私は今まで全く興味なかったし、正直リズムとかなんか音的に全然好きじゃなかった。けどスペイン語は英語、フランス語、アラビア語に続いて多くの国に話されいて、ラテンアメリカ地域では、国際共通語らしいです。そして私が一番スペイン語に魅力を感じるのは、スペイン語を知ると、いろんな他の言語が理解できるようになるということ。さっき書いたスウェーデン語とノルウェー語みたいな感じ。
 
スペイン語は、イタリア語とかポルトガル語にすごく近い。 だから、esmeはイタリアの留学生とお互いの言語で話してて話が若干通じ合ってたし、duda(ブラジルからの留学生)がポルトガル語を話してる時は、ほぼ全部わかってた。それってすごくいい!!! スウェーデンに来た時は共通言語の英語の素晴らしさを知ったけど、やっぱり知ってる言語が増えれば増えるほど、自分と繋がれる世界が広がっていく!! それは、友達とかだけでなく、例えばインターネット上の情報も日本語のものだけでなく、英語、スウェーデン語のも知る事ができるとなれば、やっぱり得られる情報は何倍も広がる。

言語をもっと勉強したい!! ここにいると、何か国語も話せる人が普通で、それは私には驚きだったけど、それって私が思っているより大変じゃないことがわかってきた気がする。日本は島国で日本語だけで生活できちゃうから言語学的には、とっても不利だ。
 
スウェーデンに来てからもう7ヶ月。さすがに、いろんな事が有りました。楽しい毎日だけでなく、号泣した日もありました。そんなに大きなホームシックにはならなかったけど、辛い時に辛いことをインターネットのお蔭で日本の友達に日本語で話せて、とても救われました。

でも大変なことがあっても、やっぱりスウェーデンが大好きで、本当に、来てよかったと思えることばかりです。

そして、スウェーデンのことが好きになれば好きになるほど、同じくらい、あらためて日本の良さにも気が付けて、日本が好きになりました。日本って素晴らしい国だと誇りをもてるようになりました。
 
ない時や、ない物には、ある時やあったことに感謝でき、今まで気づかなかったことに気付けました。
当たり前のことが当たり前じゃないことを知りました。
 
この貴重な体験で笑って泣いて喜んで驚いて感謝したこと全てが、私の宝物になっています。そして、私の人生のターニングポイントとなり、自信になってます。だから、今の私は、なんでもできちゃいそうな気分です(笑)
 
スウェーデンが大好きです。日本も大好きです。皆、大好きです。ここに来ることができて幸せです。

今も、私を近くから、遠くから、支えてくださっているたくさんの皆様、ありがとうございます。

もうすぐ卒業の友達のみんな、卒業おめでとう!いつも、ありがとう! 全ての皆様に感謝を込めて。
 

渡部ゆう