2016年度 オーストラリアセミナー11日目

2016年7月28日

 今日の1校時は、ノックス小学校5年生のクラスでの交流授業でした。ここでは、まず、リカコ・カトメグ・JSONによるプレゼンテーションを行いました。リカコは日本の風呂敷について、カトメグは日本の歌舞伎、そして、JSONは自己紹介をそれぞれパワーポイントを使ってプレゼンしました。

 メグとJSONは、巻き舌を上手に使って、英語の発音がとても上手でした。リカコは、パワポでのプレゼン後に、実際に風呂敷を使って、2本のビンを上手に包む様子を実演で見せてくれました。ノックス生もリカコに教わりながら実際に風呂敷を使ってビンを包む体験をしました。時間の関係で、希望者すべてに風呂敷包みの体験をさせてあげられなかったので、このクラスには、リカコから風呂敷3枚とビンをプレゼントしました。
 
 2校時目は、明日遠足で訪れるサヴァリン・ヒル・バララットについての事前学習をティナ先生がプロジェクターでの映像を使ってやってくれました。バララットは、カリフォルニアでのゴールドラッシュの5年後の1854年に、メルボルンで金が見つかり、世界中から多くの人々が、一攫千金を求めてこのバララットにやって来ました。当時の政府は、この採掘権を高値で発行しました。多くの人々は貧しい人々だったので、この高価な採掘権を手に入れるのに大変苦労しました。しかし、やっとの思いで採掘権を手に入れても、実際に金を掘り当てることが出来たのは、ほんのわずかの人々でした。 政府は、高値で売った採掘権で大変潤ったのに対して、多くの人々が金を手に入れられなかったため、この採掘権の発行を巡って、政府と人民の間で大きな衝突がありました。ここでの衝突はユリカ・ストケイドと呼ばれ、この事件が、オーストラリアの民主主義の始まりだとも言われています。この衝突によって、多くの人々が銃殺され命を落としましたが、政府と人民との戦いは続き、最終的には、この不平等な採掘権の発行は廃止されることになり、人民側が勝利しました。バララットは、当時の面影を多く残す歴史博物館の町です。私達は明日、このバララットを訪れます。
 
 リセスが終わって、3校時は、空手のインストラクターの方に来校して戴き、空手を教わりました。当初の予定では、マルチメディア担当のフィッチ先生が、学園生に合気道を教えてくれる予定でした。しかし、彼が怪我をしてしまったため、何と、空手の先生でもあり、さらに、音楽のマーク先生の歌の先生でもあるスティーブンさんが来てくれることになったそうです。空手と音楽の両方を教えているなんて、日本ではそういう多才な人はなかなかいないですよね。スティーブン先生の空手の授業は、決して生やさしいものではなく、1時間休みなく、みっちりとレッスンしていただきました。学園生達も相当疲れたようですが、最後までしっかりと先生の教えを受けていました。
 
 今日の午後は、いつものようにノックス校はスポーツデーでした。ヤッヒーは、他の学園生達と離れて、一人でインドアサッカーの会場にバスで向かいました。かなり本格的な試合をして来たとのことで、とてもいい汗を流していました。その他の学園生は、インターナショナルコースの生徒達と一緒にバスケットボールをして、とても楽しいひと時を過ごしました。
 
 最後に、本日のメインイベントを紹介します。それが、夜に行われた Christmas in July です。オーストラリアは南半球にあるため、12月のクリスマスの時期は真夏です。従って、オーストラリアでの12月は、ヨーロッパでのクリスマスディナーを食べたりしません。そこで、ヨーロッパからオーストラリアに渡って来た人々が、南半球の真冬の7月に、真冬のクリスマスディナーを食べるという慣習があるそうです。今夜は、ノックス校でホスピタリティーという授業を受講している高校生が、私達のためにこのクリスマスディナーを料理してくれて、しかも、教室内をクリスマス一色に彩った素敵なレストランへ作りかえていただき、素敵なディナーパーティーを催してくれたのでした。学園生達は、それぞれバディーと一緒にテーブルにつき、この素敵なディナーを満喫しました。学校でこんなことが出来るなんて、本当に素敵ですね!