2017年度 カナダセミナー10日目

2017年7月29日

カナダでの生活に慣れ、生徒たちの笑顔が授業で自然に見えるようになってきたなか、非常に残念ながら本日が授業最終日でした。

本日はこれまで習ってきたことの総復習です。カナダの祝日、カナダの歴史、物語創作のそれぞれの分野で習ったことをもう一度思い出して記憶に定着させてから帰国できるように総復習をしました。
 
復習には、単語の復習も含まれていました。授業では、ただ単語の復習をするだけでなく、pictionaryとspellathonというアクティビティを交え、生徒が積極的に復習に参加できるようにしました。
 
‘Pictionary’というのは、picture(絵)とdictionary(辞書)を足して作った言葉です。前に出てきた生徒がホワイトボードにお題の絵を描き、残りの生徒が何の絵なのか英単語で答えるというチーム対抗戦のアクティビティです。例えば、生徒がホワイトボードに馬に乗った人をかきます。すると、他の生徒は『cowboy』と答えました。正解かと思いきや、先生に『No』と言われ、もう一人の生徒が『Royal Canadian Mounted Police(王立カナダ騎馬警察)』と言って正解しました。正解した方のチームにはポイントがもらえます。これだけ長い単語でもゲーム感覚で白熱していると覚えられるものなのかと感心するほどでした。
 
‘spellathon’もまたチームで対抗してスペルを速く正しく書くことを競うアクティビティです。各チームから1人ずつ出てきてお題の単語を書きます。チームの仲間は間違っている部分を指摘しながら正しく書けるよう助け合います。例えば、ハドソンズベイカンパニー(Hudson’s Bay Company)ならば、生徒たちは『Hudson’s bey company』と書いたり『Hadson’s Bay company』と書いたりして苦戦していました。チームの仲間はスペルの答えは言ってはいけないので、『ベイ、ベエイ(B a y)』と叫んでスペルの改善を促し、何とか最後には正しいスペルで書くことができていました。
 
午後からは、昨日物語創作について学んだことを生かして、実際に5分程度の英語劇を作りました。生徒たちに与えられた時間は1時間でした。1時間のうちに5人グループで物語の創作と演技の練習をしなければなりません。『トトロが出てくるものにする?』『シンデレラを元にすればいいんじゃない?』『ドラゴンを出す?』など様々な考えが出ては消え、何とかストーリーを作っていました。英語の台詞はグループで文法を考えて訂正しながら工夫をしていました。『もしあなたの指輪をとったら、、、』という文章を作るのに『’If I take your ring….’って書くのかな。未来のことだからwillは入れた方がいいのかな』などグループで相談し学び合いながら文章を作っていました。

ストーリーが決まったら、次は配役を決めて練習をしなければなりません。英語で台詞を覚えるだけでなく、演技までしないといけないため、繰り返し繰り返し練習をしました。
 
本番では、1つ目のグループは「魔法にかけられたカエル」の劇をしました。もう一方のグループは「誘拐されたドラゴン」の劇をしました。演技で体を動かしていると英語がスムーズに出てくるようで、原稿を暗記した上で、十分に大きな声で演技ができていました。カエルやドラゴンを題材に劇を作る生徒たちの想像力には、シャーロット先生もルイーズ先生も驚いていました。
 
本日の最後を締めくくるのは、さよならパーティーでした。

まずは、日本文化のプレゼンテーション中から代表に選ばれた生徒の『日本のお風呂』のプレゼンテーションからスタートしました。

ただ情報を伝えるだけでなく、日本のお風呂についてクイズ形式でプレゼンテーションをしていたので、ホストファミリーの方々も参加しながら聞き、とても喜んでいました。混浴の温泉があったり、猿が入る温泉があったりというのには、驚きの声が上がっていました。

プレゼンテーションが終わると、ホストファミリーの方々が見守るなか、シャーロット先生から生徒一人ひとりに終了証書が手渡されました。生徒たちは笑顔で受け取るのかと思っていましたが、寂しそうな複雑な表情を浮かべている生徒が多かったのが印象的でした。本日は生徒たちがホストファミリーと過ごす最後の夜になります。生徒たちには、最後の夜に家族と沢山語り合ってほしいと思います。