将棋部・夏期合同合宿~十数校の部員で鍛え合う!

2017年8月30日

将棋部は、毎年度夏休みに、大きな規模の「合同合宿」を行っています。
神奈川県内の私学中高の将棋部の交流対局の輪を、可能なところから毎年定例で広げてきたのが基本的な経緯です。県最強の公立中学や全国的強豪の静岡・愛知の私立高校も参加するようになり、十数校の合同により今回は第18回目の開催となりました。
湯河原にある有名な将棋・囲碁の専門宿である「杉の宿」からホテル貸し切りの恩恵を頂いて、2泊3日の切磋琢磨を行います。新規参加校のご希望についてはお断りしなければならない現状です。プロ棋士の先生のお招きを今回はお二人に増やし、顧問の先生方も入れると全体で180名以上の参加を得て、8月上旬に設定しました。

 

全国レベルの強豪・有段者から本格的に始めて数か月の初心者まで実力に差があるため、棋力別9リーグに分けて「順位戦」を進めていきます。三度の食事の時は全員が大広間に集まりますが、あとは数カ所に分かれてひたすらリーグ戦の実戦対局を重ねていきます。連敗してつらくなる部員もいますが「負けて強くなる」のです。優勢な将棋を最後の「悪手」で失う悔しさもあります。毎局の「感想戦」を大事にして、負けた対局からポイントを学び、その後の対局に生かしていく意志・姿勢が求められます。
 「第1リーグ戦」が終わると、その勝敗結果をもとに「昇級と降級」を決め、「第2リーグ戦」に移行します。今回は26リーグに分け、「現在実力が一番近い者同士」で最後の実戦対局に向かいます。驚くほど全体に集中力・追求力が維持され、真剣対局を10数局か30局近くも指しぬいた充実感が共有されます。
並行して、プロの先生による「指導対局」が続けられ、夜の「初心者講座」なども開講されます。他校の将棋部員との交流自由対局は遅くまでまたは早朝から行われ、プロの先生や我々顧問も加わってワイワイ盛り上がります。
中1から高2まで毎年この合宿を楽しみにしている部員が各校に大勢います。友情を広げながらお互いの棋力向上を毎年確かめ合っているのです。卒業生部員の参加もあり、本校からも頼もしいOB部員が4名参加し、現役中高部員との交友を深めました。

 

開会式から閉会式まで、また毎食ごとに、全体の集会やスピーチへの集中力が素晴らしいです。また食事のメニューがすごい御馳走で本当に美味しいのもこの合宿の魅力の1つです。宿のスタッフの皆様は、食事や部屋割り、対局場の設定、運営のサポートで万全の対応をして頂いています。
全体の場では顧問やプロ棋士の先生方のお話しや助言を傾聴し、各校主将の挨拶にも注目します。最後の表彰では惜しみない拍手を送り合います。
いつのまにか歴史の伝統が築かれ、皆で健康と時間割を守り、鍛え合おうとの自覚と協力が浸透したこの合宿の様子を、誇らしく思っています。
部員諸君にとっては、一年間の部活の中で最も集中して精進できる貴重な機会となっているようです。
(顧問・山田明彦)