高2研修旅行 四国コース その1

2018年11月10日

2日目の様子を報告します。

今日は2コースに分かれて、街づくりについて学ぶ日です。

再生可能(自然)エネルギーを推進しながら街づくりを学ぶグループは、佐那河内村にある徳島地域エネルギーさんのラボへ。そこで再生可能エネルギーの可能性や、この会社の取り組みを学習。実際に、村にある小水力発電施設と、ソーラー発電、木質バイオなどの設備を見学しました。その後、吉野川流域の第十堰へ。ここではNPO川塾さんから、堰の成り立ちやその役割などを開設していただきました。

以下は、このコースの生徒が書いた感想(抜粋)です。

「 大企業が地方で発電をすると、その分の土地代しか地方には入らず、地方で発電をしてその電力を電力会社に売る方が収入になると聞き、納得しました。」「佐那河内村で、脱炭素の発電方法が世界的に進んでいることを知った。(他国と比較したデータから)日本が原子力を手放せずにいることも分かった。この取り組みは(SDGsの)『エネルギーをみんなに、そしてクリーンに』に関係すると思った」「 吉野川の第十堰は、100年近くの年月をかけて、人力で作られたと知りました。これは元々は石や砂利、木などを組み上げて作られたため、川の水がろ過され、美しい川になっています。 」「 吉野川では、堰の役割やダムとの違い、堰と住民とのつながりやその歴史などを学び、楽しかったです。いつか吉野川に飛び込みたいです」

もう一つのコースは、今年、SDGs未来都市に認定された上勝町で、「葉っぱビジネス」「ゼロ=ウェイスト」「木質バイオマス」の取り組みについて学びました。この町の葉っぱビジネスは、多くのマスメディアにも注目され、地理の資料集でも紹介されています。ここを訪れた後で、料理についていたちょっとした飾りの葉っぱをみると、いつもとは違った印象を受けます。

ゼロ=ウェイストとは、ゴミをできるだけ出さないという意味ですが、独自の焼却施設を持たず、ごみ収集車も走らないこの町では、すべてのゴミを町のゴミステーションに持っていき、そこで分別しています。実際にゴミステーションを見学したことで、ゴミ処理について、あるいはゴミを出さない生活をするには?といったことを考える機会となりました。

以下は、このコースの生徒が書いた感想(抜粋)です。

「 ゼロウェイスト運動は、ゴミの分別が大変そうだが、ゴミの分別をした人にはポイントをあげて、その溜まったポイントで生活用品が貰えるというのはやろう、という気が起きるからうまい考えだと思った。 」「

町では、高齢化が進み人口が少なくなっていて、大寒波などによって林業やみかん農業といった農村の仕事が出来なくなってしまいました。

すると農民の方々もやる気をなくしていまい、街の雰囲気も悪くなってしまった状況をどうにかするために、野菜の農業に取り組みましたが、農民の方々の声は「どうせ今売れているけど、林業、みかん農業みたいに長続きしないよ」とういうものでした。そこで、みかんや野菜のように季節によって収穫が上下するものではなく、一年中作れるものを探そうとし、葉っぱと出会ったそうです。最初は、農民の方々も馬鹿にしていましたが、色んな現地の声などを聞きながら改良を重ねると売れていくようになりました。すると農民の方々も興味を持ち始め、いつの間にか町全体が葉っぱビジネスで盛り上がったようです。今ではネットを使ったりして、成績表を付けるなど工夫をして切磋琢磨しながら葉っぱを作っています。 サポーターの諦めない心と挑戦する力、農民を理解した上でのシステム作りがとてもすごいと思いました。彩産業?の社員の人が、勉強が出来る人も同じようにこうしたらうまくいくというシステムがわかってる人だと言っていてまさにその通りだと思います。 」

夕方から、徳島県西部、三好市の大歩危渓谷へ。本日からここで民泊に入ります。現地の人との触れ合いとともに、ここでしか出来ない暮らしや体験から、さらに様々なことを学んでほしいと思います。