翻訳絵本づくりでアジアの言葉に触れる

2023年9月22日

 ある日のこと、図書室のカレンダーに生徒たちが謎の記号を残していました。ヒントは左側にある頭文字の「テ」。そう、カレン語で「テスト」と書いてあるのです。

 カレン語はミャンマーの少数民族のことばです。夏休み前にミャンマープロジェクトの生徒と図書委員会のコラボ企画を行ってから、生徒のあいだでミャンマーの言葉がちょっとしたブームになっている模様。
 「同じ国の言葉なのに、ビルマ語とカレン語は形がぜんぜん違うよ」「小さな黒丸は、それぞれの母音を表してるんじゃない?」面白半分で自分の名前を書いてみたり、あいさつ言葉を調べているうち、様々なことに気がついたようです。

 政治情勢の混乱が続くミャンマーでは、書籍の出版もままならず、子どもたちの教育も危機的状況にあるそうです。6月のオープンキャンパスでは、シャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」(https://sva.or.jp/ehon/)のキットを使い、「ビルマ語・カレン語の翻訳絵本づくり」を行いました。小学生のみなさんが一生懸命つくってくれた翻訳絵本は、同会を通して現地の学校図書館などに届けられます。
 「日本にはミャンマーからの難民がたくさんいる。もっと知られるべきだ。」という思いでプロジェクトを立ち上げた生徒たち。ぜひ今後とも頑張っていってほしいです。